2009年02月26日

【愛称】さくらに決まる/九州直通新幹線

新聞各社の報道によりますと、山陽〜九州直通の新幹線は「さくら」という愛称に決まったそうです。
一般公募受付中に「はやぶさ」で投票しておりましたが、「さくら」が第一位の得票率だったとは意外でした。
投入される編成のうち1編成だけでも「さくら」をうまくデザインした塗色かシンボルマークをつけて走らないかと勝手な想像をふくらませています。
営業運転が楽しみですね。

▼朝日新聞【新大阪—鹿児島中央、直通新幹線は「さくら」
▼産経新聞【名称「さくら」に決定 山陽九州直通新幹線の新車両
▼読売新聞【「さくら」復活、新大阪—鹿児島中央直通の新幹線

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2008年11月02日

【岡山】急行つやま 来春廃止

朝日新聞によりますと、岡山と津山を結ぶ昼行気動車急行「つやま」が来春のダイヤ改正で廃止されるそうです。
汎用気動車を急行として使用すること自体に無理があったのですが『沿線自治体は急行が停車することを「まちの格」ととらえていた(朝日の記事)』由。時代感覚が昭和三十年代で止まっていたようです。急行料金なしで乗れる「マリンライナー」や「サンライナー」を真横に、この車両設備と遅さでは『「ぼったくり急行」(朝日の記事)』と考えるのも無理はないでしょう。
実際、この急行が岡山を発車するところを見ていますが、乗客はまばらです。中には「快速」だと思って乗った人もいるのではないでしょうか。
基本的には特急しか走らない時代なのですから、急行は料金収受を止めて快速を「種別だけ」格上げしてやれば自治体の顔も立つんじゃなかろうか。過去に京阪神を走るモハ52系の「急行」は料金を取らなかった前例があることですし。

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2008年05月15日

【京阪】新ロゴ

京阪電車の新ロゴ

この秋に中之島線が開業します。それに合わせて新しいロゴが制定されました。宣伝のためなのか特急の運用に入る3000系、8000系、9000系の先頭車運転席後部にロゴマークが貼られています。KeihanのKを旗に見立てたデザインです。
新しいロゴデザインを作るのもいいけれど、なんでローマ字ばかりなのでしょう。漢字やひらがなではデザイン出来ないのか。或いは漢字などでは格好が悪いとか?輸出に対応しなければならない自動車がローマ字で車名やロゴが書いてあるのは、まぁ、理解出来なくはないですが。
「テレビカー」はカタカナで書いてあるのだから漢字の「京阪電車」をうまくデザイン出来ないことはないと思いますねえ。

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2008年05月02日

【大阪】おおさか東線(久宝寺〜放出)

おおさか東線

今年3/15に部分開業したおおさか東線の久宝寺〜放出間(9.2km)に乗ってきました。

久宝寺14時53分発の2471S列車に乗ります。関西本線に沿ってしばらく走ると徐々に高架となり右へ進路を変え、右手に生駒山系を眺めながら放出を目指します。発車時点では乗客の数はさほどではなく、次の新加美でも乗ってきたのはわずか2〜3人でしたがその次のJR長瀬から乗客が増え始めました。
沿線は密集した住宅と町工場的な風景が続き、東大阪が中小企業の都市であることがよく分かります。
途中ほとんどの駅で近鉄や地下鉄と連絡しています。JR俊徳道では近鉄大阪線、JR河内永和で近鉄奈良線、高井田中央は地下鉄中央線と地元の方々や沿線企業に用事がある向きには使い勝手が良い路線といえます。新大阪駅とつながって新幹線連絡の乗客をそのまま運べるようになれば沿線地域活性化にきっとつながるでしょう。
貨物線という本来の役目を活かして荷物電車を走らせ、沿線企業様の利便性向上を図ればもっと盛り上がる可能性あり・・・?将来の全通後が楽しみな路線です。

(写真は久宝寺駅奈良方の待機線で2471Sの始業を待つ201系放出行き普通電車<クハ201−139以下6連>)

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2008年05月01日

【大阪】大阪モノレール国際文化公園都市線(阪大病院前〜彩都西)

彩都西駅にて

彩都線に乗り直してきました。昨年3/19に阪大病院前から彩都西までの4.2kmが延伸されていたのですが、乗車はのびのびになっていました。
朝の通勤時間帯に乗りましたので込むかと思いましたが、意外にまったり乗れてしまいました。終点の彩都西駅周辺はまだ宅地開発中のところも多く見受けられました。バイオ研究都市を目指しながら大企業の誘致に失敗してしまい、この彩都という街のあり方に議論が起こっていたりします。付近に予定されている第二名神高速道路が仮に開通すれば少しは風向きが変わるかしら。
陸の孤島とか陰口を叩かれたりもしているようですが、見た目には生活する街としては悪いところではない感じです。ただし車がないとしんどいでしょう。しかしそれはどこのニュータウンにも言えることです。
彩都西駅ではいったん折り返し線に入って再度発車します。モノレール独特のポイント切り替えが俯瞰で見られる楽しい駅です。

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2008年03月24日

【車両】221系+223系

221系+223系

久しぶりに通勤に電車を利用しました。
意外によく目にしたのが221系と223系の併結編成です。往路は実際に混結編成に乗車し、帰路は対向列車にて目撃です。
今春のダイヤ改正後から増えたのでしょうか。編成美の観点からは良くなくともこのような不規則な面白さは個人的には大好きです。
東海道本線膳所駅にて。

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2008年03月08日

【兵庫】惜別三木鉄道

三木鉄道@厄神駅

3月31日をもって廃止となる三木鉄道に乗ってきました。

同行者は遠路遥々横浜から来訪のご主人(仮名)です。
神戸電鉄乗り潰しを兼ねて、廃止予定の三木鉄道と、まだまだ活躍が期待される北条鉄道を一気に乗ってしまいます。いずれの路線もわしは完乗しているとはいえそれははるか昔のこと。記憶が定かではないこともあって乗り直すべくお付き合いさせて頂きました。

3月31日をもって廃止となる三木鉄道に乗ってきました。
神戸電鉄三木駅を降り、徒歩にて三木鉄道三木駅へ向かいます。着いてみれば駅構内は鉄道グッズなどを販売する露店が出るなど賑やかです。以前、夏の盛りに訪問した時はせみの鳴き声だけが響く静かな駅でした。

三木駅舎

駅舎は国鉄時代からの歴史をそのままに伝えています。現代の小奇麗ではあるが無機質な駅舎なんかより造った人の手の温かみを遥かに感じます。廃止後、この駅舎はどうなるのでしょう。取り壊すには惜しい建物です。

三木駅入場券

駅は開放状態になっていて、みなさん構内に勝手に入って気動車の写真などを撮っています。入場券をきちんと売ればそれなりの収入になろうかと思います。廃止を目前にしたサーヴィスでしょうか。窓口で入場券を発売してくれますが日付も入挟もなし。コレクターさんには有難いのかしら。しかし日付くらいはあった方が良さそうなものです。
11時37分発。124列車はゆっくり動き出しました。乗り場では何人もの人がカメラを構えて撮影しています。沿線各駅にもカメラを持つ人が立っていますが、数が少ないので混乱はなし。住宅が点在する田んぼの中をのんびり走って11時50分、厄神着。
気動車、ミキ300−105を背景に親子連れらが記念撮影。狭いここの乗り場が一番混雑していたように思います。
厄神から加古川線に乗り換えて粟生から北条鉄道に乗ることにします。

往復記念乗車券

最後に、この日使った記念乗車券です。入挟はなく、印が押されます。(三木)という印影なので、三木鉄道に乗りましたという証明でしょう。下車印なら厄神とあるはず・・・。
なお復路は使用していません。その運賃分はご苦労様の気持ちということで・・・。
長い間、ありがとうございました。

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2008年02月21日

【京阪】軌道下の制限高

軌道下の制限高についての説明画像

これは京都市内に限る話かもしれません。
琵琶湖疏水など川沿いの道を京阪電車が越えて走るところは頭上の制限高がかなり低いところが(ごく僅かですが)あります。ここ(中書島付近)は宇治川派流に沿う道で自動車も走れます。制限高は1.6m。人だけしか通れないところはもっと低いところさえあります。
腰をかがめて歩くのはたまには面白くても何かのはずみで頭をぶつける可能性もあって、ちょっぴり危険ではあります。

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2008年01月24日

【車両】485系は順次廃車へ

特急雷鳥

新聞各社が伝えるところによりますと、特急「雷鳥」で使用されている485系特急用電車が約3年後には新型車両に置き換えが決まったとのこと。老朽化置き換えのためです。北陸〜上越に残る489系は北陸新幹線長野以遠延伸と共におそらく消えるでしょうから、国鉄優等列車の記録は早いほうが良いですね。
今春は東海道本線から往年の寝台急行が消えますし、古い鉄道ファンにとっては寂しいニュースが続きます。
写真は、本日湖西線内強風で東海道本線を迂回運転中の485系特急雷鳥です(石山駅下り線)。
#米原経由で走っていた時代がすっかり遠くなってしまいました。

▼西日本旅客鉄道による発表(1月定例社長会見)

特急「雷鳥」に新型車両、485系は廃車へ JR西日本
2008.1.24 20:06


JR西日本は24日、平成23年春ごろまでに北陸線で走行する特急「雷鳥」(大阪−金沢)に新型車両を導入すると発表した。これまで使っていた「485系」は廃車にする。
JR西は21年ごろから順次、新型に置き換える。全席禁煙で喫煙ルームを設置。「485系」の使用期間平均は32年で老朽化が進み、利用客からほかの特急車両と比べて設備が古く乗り心地が悪いとの苦情もあった。
また、保線員3人が死亡した伯備線事故を受け伯備線(新郷−伯耆大山)で安全対策のため試験運用を始めた衛星利用測位システム式列車接近警報装置について、10億6000万円をかけ、ことし春以降、奈良線(木津−京都)や山陰線(福知山−東浜)、呉線(三原−海田市)など5路線7区間に導入することも明らかにした。

以上、MSN産経ニュースから抄録

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2008年01月17日

【京都】地下鉄東西線延伸

太秦天神川駅

1/16(水)に京都市営地下鉄東西線が西へ延びました。二条〜太秦天神川間の2.4kmです。

太秦天神川駅

新規開業から一日遅れの今日、さっそく出かけてきました。平日のちょうどお昼頃とあってか混雑はまったくありません。駅構内もまだ工事個所が多数残っていて暫定開業のような雰囲気でした。
周辺の観光施設は東映太秦映画村、広隆寺、妙心寺といったところでしょうか。しかし歩いていくには少し距離がありますので、新設が予定されている嵐電の嵐電天神川駅から軽便電車に乗ると便利でしょう。

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2007年05月03日

【三重】近鉄伊賀線

近鉄伊賀線

上下分離方式で伊賀鉄道へ近く経営形態が変わる近鉄伊賀線の電車です。
久しぶりに伊賀上野まで来たので駅に寄ってみたら丁度発車するところでした。
車両は860系の867号。出入り口の足元に張り出したステップが目立つ特徴です。
軌間は1067mm。

伊賀上野駅にて

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2007年04月27日

【兵庫】三木鉄道来年3月をめどに廃止

幾度となく廃止の噂が出ていた三木鉄道ですが、朝日新聞によりますと来年三月頃に廃止が決まったそうです。
三木鉄道三木線は今から二年ほど前に一度だけ往復したことがあります。加古川線との連絡駅厄神駅から田園地帯を単行の気動車がまばらな数の乗客を乗せてコトコト走る長閑な路線でした。終着の三木駅には国鉄の色が残っています。汽車が来なくてもベンチに座って文庫本でも読みたくなる。そんな風情がある駅舎です。
記事によれば廃止はほぼ決定です。未乗の方はお別れ乗車で込み始める前に乗っておかれると良いでしょう。

以下、朝日新聞マイタウン兵庫の記事から抄録いたします。

来春、三木鉄道廃止
2007年04月27日


播州鉄道として1916(大正5)年に開通して以来、90年余の歴史に幕を下ろすことになった。26日、来年3月ごろの廃止が決まった三木鉄道。運行する第三セクターの最大出資者である三木市は、代替バスを走らせ、駅舎などへの商業施設の誘致などをめざす考えを明らかにした。
この日、三木市役所で開かれた三セクの臨時取締役会には、(略)社長である薮本吉秀市長ら(略)計7人が出席。「廃止」方針をめぐる採決では賛成が6、反対が1だったという。
この結果は5月18日の臨時株主総会に諮られ最終結論が出るが、総会は取締役会とほぼ同じ顔ぶれのため了承される見通しだ。
取締役会の後、薮本市長は記者会見し、「今後は鉄道廃止に伴う代替バスの運行方法や跡地利用について検討していく」と述べた。代替バスは鉄道と同じ時間帯、本数を原則とし、跡地利用は沿線集落が廃れないようコンビニ店など集客力のある施設の誘致を検討するという。
(略)
三木市では70年ごろから神戸市側の東南部でニュータウン開発が進み、それにつれて三木鉄道が走る西南部の加古川市方面への通勤・通学の流れは減少。96年から恒常的に赤字が続き、三木市が穴埋めのため毎年6千万円程度を支出してきた。
経営改善のため、線路と道路の両方を走ることができる車両を導入し、三木鉄道の三木駅と約900メートル離れた神戸電鉄の三木駅間を走らせ、神戸—加古川を一気に結ぶことも一時検討した。
しかし、財政改革のため三木鉄道を廃止することを公約に掲げた薮本市長が06年1月の市長選で初当選したことで、この車両導入の話は立ち消えになり、一気に廃止の方向へと進んだ。昨年11月に発表された市民アンケートでは7割が廃止に賛成し、同月に出た公認会計士らによる外部監査も「経営は事実上、破綻している」という結論で、市議会からも存続の声は出なかった。

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2007年02月08日

【切符】春の18きっぷは8000円

国鉄民営化20周年を記念して、今春の青春18きっぷは8000円で発売されます。これは国鉄時代に「青春18のびのびきっぷ」として発売された当初と同じ値段だと思います。
使用に当たっての規則などは通常どおりです。1万円を切る値段だと心理的に購入しやすいと思います。宣伝次第で販売が伸びる商品でしょう。しかしこの切符が売れて長距離客が増えると実質的な収入という面では果たして・・・?
なにはともあれ、乗り鉄やスローな旅好きがちょっと足をのばしたい、そんな方々には嬉しい企画乗車券です。

▼西日本旅客鉄道発表の告知

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2007年01月31日

【長崎】島原鉄道部分廃止

長崎県の島原半島を「つ」の字を描いて囲むように走る島原鉄道が赤字を主な理由として平成20年4月島原外港〜加津佐間35.3kmを廃止するそうです。
平成2年の雲仙普賢岳噴火による災害復旧費用の発生から赤字に転落し、乗客数は同じ平成2年に最大となってからは減少続きで、乗客のほとんどが通学の学生ということです。
一度だけ諫早〜島原外港まで乗ったことがあります。中途半端で終わっていますが、災害の影響でその先は運転されていなかったのです。いつかまた来れるだろうとのんびりしていたらもう乗れないのも同然となってしまいました。
以下、産経新聞オンライン版から当該記事を抄録しておきます。

島原鉄道、ほぼ南半分を廃止へ 乗客減少続く


島原鉄道は31日、営業区間のほぼ南半分に当たる区間を平成20年4月に廃止することを明らかにした。九州運輸局に今年3月、鉄道事業廃止届出書を提出するという。
平成2年からの雲仙・普賢岳災害で線路が土石流の被害に遭い、同3年度に復旧費用が原因で赤字転落。乗客減少が続いていた。
廃止されるのは、島原外港−加津佐駅間の35・3キロ。運行本数は上下計26本。利用客の半数以上が高校生で、通学時間以外は乗客がまばらという。(中略)乗客のピークは平成2年度の263万人。昨年度は210万人と、減少が続いている。現在の累積赤字は約6億3800万円。
(2007/01/31 20:26)

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2007年01月25日

【九州】58654号機復活宣言

老朽化のため豊肥本線から引退した蒸気機関車、8620形式58654号機が4年後に九州新幹線が全通することもあり、再来年の夏をめどに復活させたいもようです。
九州旅客鉄道の発表によりますと、台枠の新製やボイラー修復などを施した上で平成21年夏に運転開始としたい由。車輌に負担が少ない鹿児島本線熊本〜肥薩線人吉間で運行する予定です。古い車体でなければループ線の走行を期待したいところですが、それは身勝手で過大な夢というものでしょう。大事に使って出来るだけ長い間活躍していただきたいです。

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2007年01月24日

【鳥取】若桜鉄道が一部区間値上げ

朝日新聞オンライン版を見ていると若桜鉄道の話題が載っていました。
若桜鉄道は国鉄若桜線を引き継いで鳥取県内の郡家〜若桜の19.2kmを結ぶローカル線です。地方路線といえば運賃が高いと思いがちですが、この路線は郡家と次の駅、八頭高校前の0.9kmに限っては学生に配慮して初乗り運賃が60円と日本で一番安く設定されています。新聞記事では「日本一安いと鉄道ファンらに知られている」そうです(余談ながら一番運賃が安いのはこれまでずっと北大阪急行の初乗り80円だと思っていました)。
しかし累積赤字が嵩むなどしてこの4月からは100円に値上げせざるを得ないということです。それでも一駅が100円玉一枚で乗れるとは安いです。関西圏で一区間100円で乗れたのは遥か昔のお話です。
以下に朝日新聞オンライン版から当該記事を抄録しておきます。

日本一安い運賃60円を4月から値上げ 鳥取の若桜鉄道
2007年01月24日08時00分

鳥取県の第三セクター「若桜鉄道」は23日、「日本一安い」として鉄道ファンらに知られる八頭高校前—郡家(0.9キロ)の運賃60円を、4月から100円に値上げすると発表した。
通学の生徒が利用しやすいようにと97年、高校前から主要駅の郡家間を100円から60円に値下げ。これまで2度の運賃値上げでも、同区間だけは据え置いてきた。
しかし、累積赤字は1億円を超えて廃線も検討される状況。「やむを得ない措置ですが、サービスの心は日本一でいます」と同鉄道。

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2006年12月23日

【列車】特急東海廃止

東京と静岡を2往復している東海道本線の特急東海が来春のダイヤ改正で廃止されることが決まりました。
「東海」には急行時代に1〜2度乗っただけで特急化されてからは乗ったことがありません。静岡までの拠点駅へはほぼ30分に一本の割合で走る新幹線の「こだま」号のほうが便利なのでしょう。
「東海」と同じ373系電車を使う夜行快速「ムーンライトながら」は生き残るようで何よりです。

四国旅客鉄道のお知らせが概要を淡々と伝えていて見やすいです。

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2006年12月16日

【和歌山】北宇智駅のスイッチバックが消える

近畿地方で唯一和歌山線北宇智駅に残っていたスイッチバック区間がいよいよ最後となります。
NHKなどの報道によりますと、スイッチバック区間で運転席を移動した際にATSのスイッチをつい入れ忘れてしまうミスが2度続いたため、この際スイッチバックそのものを無くしてしまおうと西日本旅客鉄道が判断したようです。
この区間は2回ほど乗っています。今となっては特に思い出せることもないほど印象に残っていない駅ではあります。それは単に下車していないからです。機会を見つけて下車し、じっくり観察しておくべきでした。反省しています。駅舎に興味ある方、乗車未体験の方はお早めに。

以下にNHK大阪放送局の記事を抄録しておきます。

ATSミス防止で駅改造へ

ATS=自動列車停止装置のスイッチを入れ忘れたまま電車を走らせるミスが今年相次いだ奈良県五條市の和歌山線の駅で、ミスのきっかけとなったスイッチバックと呼ばれる構造をなくすため、駅を移設する大がかりな改造工事が行われることになりました。
改造工事が行われるのは北宇智駅です。この駅は、蒸気機関車が走っていた時代のなごりで、構内に入った電車がいったんバックして引き込み線に入った後再び前に進む、スイッチバックと呼ばれる特殊な構造になっているため、運転士が車両の前後の運転席を2度にわたり移動する必要があります。その際、ATSのスイッチを入れ忘れたまま電車を走らせるミスが今年3月に2回相次ぎました。
JR西日本は再発防止策を検討した結果、ミスのもとになったスイッチバック自体をなくす必要があるとして、線路を直線に敷き直す大がかりな改造工事を行うことにしました。
この工事に伴って、北宇智駅の場所も北側に110メートル余り移設されることになり、総工費は1億7000万円余りかかるということです。
JR西日本は今月中にも工事に着手し、来年3月のダイヤ改正をメドに新しい線路での運行を始めることにしています。

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2006年11月30日

【岐阜】神岡鉄道きょう限り

神岡鉄道おくひだ1号

国鉄神岡線を引き継いで営業を続けていた神岡鉄道が今日をもって廃止となりました。過去に一度だけ乗ったことがあります。猪谷という今にも猪が出そうな山あいの駅を出るとトンネルがいくつも続きます。単行の気動車は座席に飾り物の囲炉裏がしつらえてあり、日常の足とは趣が違うという雰囲気があります。
大きな収入源であった貨物輸送がなくなったことから廃止を余儀なくされてしまったと聞きますが、一方で観光路線としての存続を図る案も浮上しています。以下に引く共同通信配信、中日新聞社の記事によれば三井金属鉱業がまとまった金額を寄付するとのことです。全くの廃止とはならない。そんな希望がまだ残されています。

神岡鉄道廃線で別れ惜しむ
営業最終日に住民やファン

岐阜県飛騨市神岡町と富山市猪谷を結ぶ第三セクター「神岡鉄道」(19.9キロ)が30日、最終営業日を迎えた。奥飛騨温泉口駅には、朝から大勢の市民や鉄道ファンが詰め掛け、“地域の足”との別れを惜しんだ。
1984年に国鉄神岡線を引き継いでスタートしたが、自家用車の普及で利用者が年々減少。コスト削減などの効果も上がらず、赤字が拡大し、昨年8月の株主総会で運行継続の断念が決まった。
廃線後は、筆頭株主である三井金属鉱業が鉄道存続に向けて十数億円を寄付する意向で、地元の飛騨市は観光鉄道としての再利用を目指している。
(共同)
(2006/11/30)

(引用記事は一部略しています。また漢数字をアラビア数字に直しました)

また、同じく中日新聞の30日付け別記事では以下のように記されています。

【飛騨】神岡鉄道ありがとう
駅で住民らセレモニー

30日を最後に廃線を迎える飛騨市神岡町の第三セクター「神岡鉄道」奥飛騨温泉口駅で29日、俳優の関口知宏さんを招いた「ありがとう神岡鉄道 ふれあいセレモニー」が開かれた。神岡小学校の3年生77人が同鉄道について調べた成果を発表し、これまでの運行努力に感謝した。(島崎諭生)

(中略)
最後に児童たちが、おくひだ号の写真を丸く切り抜いて、裏に感謝の手紙を張ったメダルを社員にプレゼント。社員からも、レール文鎮や硬券セットなどを贈った。鹿江政二社長は「みんな感激している。休まず走らせることが、どれだけ大変か分かってくれたと思う。まだ鉄道の未来に向けて検討しており、皆さんのために何とかしてあげたいと思っている」と感謝した。

前回乗ったのは夏でした。次に乗れるとすればぜひとも冬に乗ってみたいです。車窓はきっと素敵な雪景色となっていることでしょう。

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2006年10月27日

【列車】続・新快速北へ

新快速のサボ

明日で敦賀までの運転が始まってから一週間になります。その後、平日の偵察では前4両が敦賀、後4両は近江今津までという8連で運転されているようです。お昼の時間帯で見た限りは空席がちらほら見えるふつうに込んでいる状態でした。
今年12/29までは「びわこ・敦賀・小浜フリーきっぷ(PDFファイル)」が発売されています。関連して敦賀からは周遊バスの設定(別料金)もあるようです。これから秋の紅葉シーズンでもあります。行楽客はどれほど取り込めるでしょうか。
近いうちに敦賀検定も検討されるのではなかろうか。・・・まさか?

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2006年10月21日

【列車】新快速北へ

湖西レジャー敦賀行

今日から湖西線と北陸本線のダイヤが変わりました。敦賀から南の区間が直流化されたためです。一番の目玉は新快速電車が福井県の敦賀と滋賀県の近江塩津まで延長運転されるようになったことです。さっそく午前中に京都駅までどのような具合なのか見に出かけてきました。
観察してみたのは京都駅を午前10:45、11:45にそれぞれ発車する新快速です。ダイヤ改正前は近江今津行きだったのが今日はもちろん湖西経由敦賀と掲示板に表示されています。2番乗り場に降りるとアナウンスが流れました。
「次の新快速、湖西レジャー号敦賀行きは12両で到着致します。前4両が敦賀行き、後ろ8両はこの駅までです・・・・」
えっ。京都駅で分割してしまうのか。これまで運転されていた8両でも堅田までは比較的多く乗っています。なのに混雑する土曜日に半分の4両で運転するとはかなり強気ではないですか。
到着した新快速は案の定前4両はぎゅうぎゅう詰めです。短い停車時間で解結作業と乗降客を一挙に捌くのは無理で何分か遅れて発車しました。
これで「湖西レジャー」号とはこれいかに。今朝から湖西線新快速でお出かけになった方はかなりお疲れになったのではないでしょうか。
今ある223系の固定編成両数から考えてこうした運用をせざるを得ないのでしょうけれど、ダイヤ改正初日、それも週末でこのような詰め込み運転ではちと困ります。

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2006年09月29日

【列車】500系新幹線

日中、時間があったので500系新幹線を見てきました。祭りになる前に撮影しておきましょう。

500系W8編成

京都12:12発の17A博多行きW5編成。

500系ロゴ

500のロゴを。

500系W8編成後姿

後追いにて一枚ぱちり。何度見てもこれほど格好良い列車は世界を見ても数少ないと思ってしまう。出来るだけ長く走って欲しいです。

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2006年08月31日

【東海】来夏、東海道区間から500系が引退

いつかは引退の時が来るとは思っていましたが、こんなに早いとは残念です。もっとも山陽区間では走りつづけるので、全く姿が見られなくなる訳ではありません。引退というより登場当時の原点に戻ったというべきか。
穏やかな顔つきの0系から100系、300系と進化して、まさに超特急に相応しい容姿と実力を持って生まれた500系は見ても乗っても楽しい列車のひとつです。
下の読売新聞オンライン版の記事には窓際席の居住性云々とありますが、品川、新横浜とうじゃうじゃ乗ってずらりと立っている乗客の居住性はいかがなのでしょうなどと小言の一つも言いたくなりますな。

読売新聞オンライン版の記事から。

世界最速は居住性不評、500系「東海道」から引退へ


世界最速300キロを誇る東海道・山陽新幹線の500系が、来夏の新型車両N700系の投入を境に東海道区間から引退する。
1997年のデビュー以来、「高速化追求のあまり、居住性を犠牲にした」と批判され続けてきた。今、新幹線には快適性も強く求められ、技術の粋を集めた名車も、時代に逆らえなくなった。
15メートルもある飛行機のような先頭形状、ウナギのようなかつてない斬新な車体が話題になった。97年8月、「世界最速の列車」としてギネスブックに載った。
スマートな先頭の形を維持するため、最前、最後部の乗降扉を犠牲にした。丸い断面の車体は「窓際席で圧迫感を感じる」と、不評を買った。
N700系の車体傾斜システムで可能になる東海道区間の曲線270キロ通過に対応できないのも、引退を強いられる理由の一つだ。
JR西日本は07年度末までにN700系を8編成製造し、順次、9編成保有する500系と交代させる。
JR西日本が用意する「第二の人生」は、「300キロひかり」構想で、8両編成の「ひかりレールスター」並みに短くして使う案が浮上している。
(2006年8月31日14時51分  読売新聞)

以下はわしの寝言です。
山陽区間で「ひかり」運用に就くのであれば、いっそのこと新大阪と小倉または博多の間を無停車で走り切るダイヤを組んでみてはどうでしょう。走る時間帯にもよりますが、もし新大阪と博多をノンストップで走れば1時間55分〜2時間丁度くらいで結べるでしょう。ならば航空機を利用する乗客を奪える可能性が大きいです。あちこちに急行よろしく停車する名ばかりの「のぞみ」が増え、同時に区間急行と化した「東海道ひかり」などとは一味違った「山陽ひかり」として再起して欲しいです。
グリーン車は編成組替えの際に外されるのでしょうか。半室開放席、半室個室という改造でもして1両くらいは残して欲しいところ。「のぞみ」から締め出されているジャパンレールパスジパング倶楽部、フルムーン夫婦グリーンパス、ナイスミディパスなど割引運賃でお得という売り言葉に釣られた乗客救済のためにも。

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2006年08月26日

【滋賀】湖西線〜北陸本線

滋賀県の琵琶湖北側を北陸本線と湖西線が弧を描くように走っています。この二つの幹線は近江塩津駅でつながっています。しかし線路はつながっていても両線は電気方式が直流と交流とに分かれており、直流の湖西線内の駅から交流の北陸本線近江塩津駅を経由して湖北地方の木ノ本や長浜方面へ直通電車を走らせるのは難しい状態でした。このため湖西線と北陸本線の交流部分を直流化して琵琶湖環状線を実現しようとの運動が続けられ、その結果ようやく永原〜近江塩津間(湖西線)と虎姫〜敦賀間(北陸本線)の直流化工事が完了するに至りました。この9月23〜24日の夜間に切替工事が行なわれます。
現在、交流から直流に変わる(またはその逆の)区間では電車が走りながら電流を切り替えています。この区間には電気が流れていないダミーの架線が張ってあり、その架線下で電車の機器を直流または交流仕様に切り替えるわけです。古い電車だと切り替え区間内を走行中は非常灯を除く車内の照明やエアコンは切れてしまい、夜間だと停電したようになります。この切り替え区間は交直セクションまたはデッドセクション(死電区間)と呼ばれ、その区間がこの狭い地域内で二箇所も集中しています。これほどの密度は日本国内では稀です。
うまい具合に日にわずか何本かの電車が湖西線の近江今津から北陸本線の長浜までこれらの区間を跨いで走っていますので一挙に二つの交直セクションを味わうことができます。今日は乗り納めとしてそのうちの一本、近江今津発14:47の電車に乗ってみました。
国鉄の581系という寝台昼行兼用特急電車を近郊用に改造した419系を期待して湖西線を北上しましたが、乗り継いだ近江今津で待っていたのは475系電車でした。419系は寝台車特有の高い丸屋根をそのまま残しているためその断面形状から食パン電車と呼ばれています。長距離を坐臥して過ごすための車ゆえ通勤用としては快適ではない居住性です。しかしながらまったりとした雰囲気は捨てがたい。特急用としては不評を買った向かい合わせのボックス席は登場した昭和40年代の水準で考えると破格のゆったり仕様であったと思います。
475系は元は急行に使われていた車で、普通電車用に格下げとなって車端部は通勤時間帯のことを考えてロングシート化されています。大部分のボックス席はそのまま残り、国鉄時代の汽車旅の姿を今に伝えています。一部の編成は国鉄時代のピンクとクリームのツートンカラーに戻って元気に働いています。419系、475系のどちらも交直両用なのでここでは便利に使われていますが、直流化後は別の系列の電車に役目を譲ることになっています。よって今日は交直セクションの見納めだけでなくこれら国鉄時代の遺産に乗り納めという小旅行にもなります。
この路線にしては少し多いかなという乗客数で近江今津を定刻に発車します。田園風景が広がる中、近江中庄、マキノと停まり、国道161号線を右手に見ながらトンネルを越えると永原駅です。駅を出てしばらくすると右側に琵琶湖が見えのどかな風景が広がります。よく晴れた空の下にぽっかりと浮かぶように見える琵琶湖の姿が小さな入り江の漁村のようで思わず降りて散歩したくなるような雰囲気です。電車はやがて小さな鉄橋を渡り最初の交直セクションに入ります。蛍光灯がぱらぱらと消え、エアコンが止まり、モーターの唸る音がやや小さくなります。ものの十数秒ていどで照明などが復活すると交流区間に入ったことがわかります。電車は徐々に速度を落とし、右側から北陸本線が寄り添ってくると近江塩津駅の構内です。
5分ほど停車して向きを変え、右へ別れ行く高架の湖西線を横目に交流の北陸本線にゆっくりポイントを踏んで分け入ります。
近江塩津を出るとしばらくは山肌を行くトンネル路線で、木々の間を走って平地に下り余呉湖を車窓右手にみると余呉に停車します。余呉を含めて長浜までの各駅は直流化工事に合わせて改修が進み、乗り場は雑然としています。いつぞやまではあった古い駅舎の面影は徐々に消えています。しかしこれら新しくなった駅も時を重ねてやがては良い味を出す日が来るのでしょう。
余呉から虎姫のあたりまでは車窓左手に田園が広がり、東北かどこかで見たような景色となります。遠くに見える伊吹山は山肌が少し削れているようで、この山は疵を隠してくれる雪が積もる冬に眺めるのが一番よいと思います。さすがは元急行用電車だけあってモーターの音も快調に飛ばして行きます。細かい部分を見ればさすがに約30年以上走りつづけた車齢相応の草臥れ具合ながら、さほど乗り心地は悪くなくこのままどこまでも乗っていきたい気分になってきます。
木ノ本あたりからはだんだんと乗客が増え、やはり駅舎や乗り場に手が加えられている高月、河毛と過ぎて虎姫に着きます。虎姫駅はプロ野球セ・リーグの阪神タイガースが優勝したおりには「虎」に因んだ入場券を売り出して好評を得ました。駅を発車すると線路に並行する住宅地を左手に眺めほどなく二つ目の交直セクションです。ここを過ぎると再び直流区間に入ります。二度目はそのままあっさりやり過ごしたという感じで、何のために乗ったのか分からない。間もなく乗り納めなのだから少しくらいは感動してもよさそうなものです。
車窓が雑然としてくるともう終点の長浜駅構内です。長浜駅も改修中です。これまで北陸本線の折り返し便は新快速が発着するのと同一の島式乗り場に新快速と隣り合わせで停まっていましたが、今は乗り場の北側に切り欠きが設けられて3番線となったところに北陸本線緩行が停まります。この位置には跨線橋の階段があり、時間帯によっては橋を渡る乗降客と列車の乗降客がぶつかり合って混雑します。乗り換えに余裕がない場合は要注意です。
長浜には着いたもののとくになにか当てがある訳でなし。商店街や観光に力を入れている黒壁などを適当に徘徊し、ふらりと入った店で不味いラーメンを食べて帰路に就きました。
帰りの新快速では京都までほとんど寝て過ごしました。

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2006年07月22日

【関西】快速などに指定席

読売新聞記事の画像読売新聞大阪版22日付け朝刊の社会面に載っていた記事によりますと、東海道・山陽本線の快速列車などに指定席を連結する可能性について西日本旅客鉄道の社長が触れました。
これは阪急と阪神が統合することをにらんでの措置だそうです。福知山線脱線事故を受けてゆとりダイヤを導入したところなので速度を落とすことは出来ないが高齢者ら着席を必要とする乗客の利便を図るために指定席車両の設置を考えるとのことです。具体的な実施時期やその可能性自体がまだ不確かですが、そうした動きがあるようです。
新快速電車をみると特に京阪神間はかなり込んでいますから、指定席車を連結すると座れる可能性は高くなります。ここで考えるべきは指定券発券の手間ですね。予めみどりの窓口や自動発券機で指定を受けるのか、それとも飛び込み乗車で車内発券も可能なのか。東京のようにグリーン車自由席にしてしまうと距離に従って料金が嵩むためチな関西人には嫌われそう。
指定席車両を導入する考えは結構であると思う反面、本当に混雑を減らすのであれば原点に帰って停車駅を整理するのも効果的ではないかと思います。もっとも一度止めた駅を再度通過扱いするというのは速度を上げて運転するよりも手痛い反発を受けそうではあります。

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2006年06月13日

【汽車旅】列車の窓

山陽本線にて近頃の列車は空調設備が整っています。その結果、通勤電車であっても簡単に窓が開かない構造になっています。
ひと昔前なら窓がこの通り全開になる列車はいくらでも走っていました。当時はほとんど全ての車両で煙草が吸えましたが、窓を開けて走っている限りは車内から煙が逃げていきます。いわゆる煙害なるものは少なかったような気がします。
風を受けて汽車旅をする。もはや昔話です。
山陽本線宮島口付近にて。

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2006年04月20日

【北海道】池北線が最期の運行

タイトルは池北線としましたが、正式に北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線と書くと長くなりすぎるためで他意はありません。さて、北海道の北見と池田を結ぶこの第三セクター鉄道は今日をもって運転が終わり廃止となります。140kmに及ぶ長い距離のローカル線。何度もそばに行っていながら乗ることがなかった鉄道だけにちょっとした憧れのような気持ちが残っています。
廃止のあとはバスが代わりに走り、やがて高速道路も整備されていくのだとか。ご立派な高速道路を作っても鉄道よりも赤字がたくさん出てくる可能性が高いのではないか。これからは生活できる年金額が期待できない高齢者社会ゆえ高額な利用料が発生する高速道路を運転する能力が衰えたじいさんやばあさんが果たして使ってくれるのかしら。そもそも車を維持していけるのか。
公権力を使った高速道路へ運転者を押しやる汚いやり方としては一般道での速度違反検挙を厳しくして、逆に高速道路をゆるゆるにすれば少しは乗ってもらえるだろう。ま、冗談みたいな話です。忘れてください。

■ニュース記事
▼毎日新聞「サヨナラ・ふるさと銀河線:/下 歴史の1ページ心に刻み /北海道」
▼毎日新聞「サヨナラ・ふるさと銀河線:/上 車窓の風景まぶたに… /北海道」
▼読売新聞「「銀河線」20日廃止、首都圏なみラッシュを初体験」

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2006年04月15日

【京阪】時刻改正など

京阪ダイヤ改正のチラシ明日から京阪電車のダイヤが変わります。昼間帯の特急利用者には大きい変化はなさそうですが、これまでの準急が昼の時間帯から消えてしまいます。使い勝手はどうなりますか。特急が今よりも少し込み合いそうな気配ではあります。
ほかに工事の関係で淀駅の下り(大阪方面)乗り場が今の位置から300mほど京都寄りにズレます。この駅で待ち合わせの約束をする方は要注意です。

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2006年03月19日

【北海道】函館本線張碓駅

昨日からダイヤが改正されています。これに伴う寝台特急「出雲」の廃止や東京駅口からの113系引退などのニュースが多く伝えられましたが、そのかげでひっそりと消えていった駅がいくつかあるようです。そのうちの一つ、函館本線の張碓駅のことが北海道新聞でとりあげられていました。何度か乗ったことがある区間なのに冬に旅することが多かったせいかこの駅に止まる列車には一度も乗ったことがありません。
海に近い駅といえば同じ北海道では釧網本線の北浜駅、他に信越本線青海川駅、鶴見線海芝浦駅などが有名です。しかしいずれも海と断崖に挟まれるような場所ではなく、この張碓駅はその点では変り種だったようです。
北海道のローカル駅には車掌車を流用した駅舎(といえるかどうか)が多く、一方で大きい駅は近代的なコンクリートで出来たものが主流の今、木造の駅舎というだけで人の手の温かさを感じます。
以下、北海道新聞オンライン版の記事からの抄録です。

消える「秘境」張碓駅 ダイヤ改正で廃止、ファンから惜しむ声も

2006/03/18 09:09


函館線の朝里−銭函間にある張碓駅が、十八日のダイヤ改正に合わせて廃止され、百一年の歴史に幕を下ろした。列車が止まらないうえ、日本海と断崖に挟まれている駅周辺の地形から「秘境駅」として知られただけに、鉄道ファンから廃止を惜しむ声も聞こえる。
JR北海道が十八日の改正で廃止した駅は、張碓と学園都市線の中富徳(空知管内新十津川町)、室蘭線の旭浜(渡島管内長万部町)など七駅。張碓駅は一九○五年(明治三十八年)、道内初の鉄道の手宮(小樽)−札幌間に、海岸沿いの新駅として誕生した。同社は「鉱石採掘の目的でつくったようだが、経緯はよくわかっていない」と説明する。
(中略)
JR北海道は、解体作業用の道路を整え、駅舎を覆う雪が解ける春以降、取り壊す予定だ。

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2006年03月17日

【列車】特急雷鳥

関西と北陸を結ぶ特急雷鳥。485系が引退して68x系に編成が統一されるとこの愛称は消滅するとされています。2006年をめどとするそうなので今年中にはなくなるのでしょう。かわりに使われるのがサンダーバードという名前です。
この愛称統一ははっきり言って馬鹿化た行為なのではないか。北陸または関西のどこにサンダーバードという名称の由来があるのでしょうか。まさか雷鳥=雷の鳥ということでサンダー+バードという安易な思い込みがあるのではなかろうか。横文字にすればどことなく格好良い感じもするし。
日本でサンダーバードといえば英国が1960年代に作った人形劇のドラマを思い浮かべる人が多い。国際救助隊という私的な組織が高度な航空機などを用いて救難活動に携わる物語です。そういえば北陸特急のサンダーバードが登場した時に宣伝の一環としてこの国際救助隊が使われたし宣伝のビラでは隊員のスコットが温泉につかっている写真も出ていました。悪乗りしすぎですって。ところでこのサンダーバードは欧米ではそれほど一般化した単語ではなく辞書の見出し語としては大きい辞書を引かないと載っていないことが多いくらいです。言葉の意味は『北米インディアンの神話に出てくる鳥で、大きい鷲に似ている。雷鳴や雨を呼ぶことが出来る(ランダムハウス大辞典)』らしい。つまりは実在しない鳥ですから立山連峰にいるライチョウとは全然関係がない。ライチョウは英語でptarmiganという。Thunderbirdとは言わない。
どうしても雷鳥の愛称をなくすのですかね。サンダーバードと比べてそんなに雷鳥という言葉は格好悪いですか。横文字偏重は怪しからんと思いますが、それに徹するならせめて西日本のお偉い方々は辞書くらい引いて下さい。思いつきで作った語呂合わせ的な和製英語名の列車が走るなんて、とても情けない。
以下、国鉄時代〜民営化初期に撮影した雷鳥六変化。

雷鳥号(1)スカートが交流60Hz区間用に塗り分けされているボンネット型の編成写真。以前のエントリーで既出。

雷鳥号(2)ボンネット型式の100番台。

雷鳥号(3)月光型同様の貫通扉を持つ200番台。

雷鳥号(4)貫通扉をなくした300番台。

雷鳥号(5)本州〜北海道〜本州へと転々とした1500番台。

雷鳥号(6)583系の雷鳥。民営化後もしばらく活躍。

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2006年03月03日

【愛知】名古屋鉄道犬山線犬山橋

名鉄犬山橋

某月某日。名古屋鉄道犬山線犬山橋にて。
併用軌道橋を渡る高山本線乗り入れ用キハ8500(会津鉄道へ譲渡された)。

この橋は自動車と大型の電車列車が共同使用する全国でも珍しいものでした。大正14年に架けられ長年にわたって車と列車を安全に渡してきました。落ちた話は聞きませんので強度を偽装してまで銭儲けに走る現代とは違いこの時代は真面目に作られていたのでしょう。なお2000年3月の終わりに併用は解消されこの橋に並行して自動車用に新しい橋が架かっています。

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2006年01月28日

【茨城】鹿島鉄道存続に中高生の力

28日付け毎日新聞オンライン版の記事から抄録します。

鹿島鉄道:中高生の足、存続を 公的支援継続訴え、リストバンド活動 /茨城

◇プロジェクト実行委、来月から
存続の危機にある鹿島鉄道を救おうと、沿線の中高生や住民有志が結成した「かしてつブルーバンドプロジェクト実行委員会」が、支援者を増やすためのシリコン製リストバンドを製作した。2月1日から街頭募金の協力者にも配布するほか、沿線の「カスミ」3店舗で1個100円で販売する。3月19日には、玉里村高崎の村総合文化センターで「鹿島鉄道を応援するメッセージ発信会」を開き、公的支援の継続などを訴える。
リストバンドは(中略)2月1日午後4時から、JR石岡駅前で、沿線16校の中高生がつくる「かしてつ応援団」が署名・募金活動の際に配布を始め、同鉄道の有人駅や沿線の店舗で計1万個を配る予定。集めた募金やバンドの売上金は、同鉄道の収益増加につながるような事業に充てるという。
鹿島鉄道は、乗客数の減少などから経営難に陥り、県と沿線自治体から5年間で約2億円の公的支援を受けているが、来年3月末で支援期間が終了する。(後略)【須田桃子】
1月28日朝刊
(毎日新聞) 1月28日

鉄道は大手といえども経営は大変です。規模が大きければその巨体を維持するために「お金」が必要ですし、逆に小さければその「お金」自体がなかなか入ってこない。特に地方の小さい鉄道ですと自動車の普及などで乗客離れはいかんともしがたく、知恵を絞って生き残りの方策を考えねばなりません。
そんな状況にあって会社だけが動くのではなくて沿線有志が動いてくださるのは鉄道としては幸せです。皆が皆、自動車の運転が出来る訳ではなし。通学に中学生や高校生が単車や自動車を使うことはほぼ不可能でしょう。若者が若い力を社会に前向きに活かしているこの報道を好感を持って読ませていただきました。
鹿島鉄道に限らず鉄道を趣味とする人は機会を見つけてなるべく多く列車に乗るようにしたいものです。日頃、通勤に自動車を使っている自分自身への自戒を込めて。

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2006年01月25日

【滋賀】湖西線2駅の駅名改称が延期に

25日付け毎日新聞オンライン版の記事から抄録します。

大津市:JR駅改称、先送り 費用分担増大で1年程度−−地元は失望の声も /滋賀

◇琵琶湖環状線の今秋開通で「西大津」→「大津京」/「雄琴」→「おごと温泉」
◇湖北の自治体断念のあおり
今秋の琵琶湖環状線の開通に合わせ大津市内のJR湖西線「西大津」「雄琴」の両駅名を「大津京」などに改称しようという計画について、同市が費用負担の問題から変更の延期を決めたことが分かった。市に変更を要望してきた両駅の地元では失望の声も出ている。【高田房二郎】
駅名の変更については、「西大津」の地元の皇子が丘、「雄琴」の地元住民らが、歴史遺産や温泉地であることをアピールすることで町おこしを図りたいなどとして署名活動を展開。それぞれ「大津京」「おごと温泉」とするよう市に働きかけ、市もJR西日本に要望していた。
JRが湖西線・永原—近江塩津間と北陸線・近江塩津—長浜間を直流化し、琵琶湖岸を乗り換えなしで1周できる「琵琶湖環状線」が今秋実現。これに合わせ、市の費用負担により改称する方向でほぼ話はまとまり、担当課は新年度予算で改称に伴うシステム変更費として約1億円を要求することにしていた。
しかし、同時に改称を要望していた湖北の自治体が、財政難などを理由に計画を断念。変更費の市の分担が増大することから、改称を1年程度先送りすることにした。
(後略)
1月25日朝刊
(毎日新聞) − 1月25日17時1分更新

駅名改称が「遅れる」というだけのことで立ち消えになった訳ではないので失望するほどでもない気がしますが商売で新駅名を利用しようと思っていた人にとっては戦略的には面白くないでしょう。新しいパンフレットなどで機先を制した営業をすれば経済効果もいかほどかわかりませんがそれなりに上がるのでしょう。
しかしこれら駅名変更について一言言わせて頂くなら、「おごと温泉」という平仮名駅名は何とかなりませんかね。歴史的に「雄琴」という立派な漢字表記があるのですから。なぜひらがなにすることで温泉地のアピールになるのかしら。改称といえば平成の市町村大合併で、漢字を捨ててわざわざ「ひらがな」の市町名などにしてしまった例が非常に多い。これまで漢字で書いていたのを単にひらがなに置き換えたような地名も多く、ただの発音記号化した地名表記に成り下がっているのは残念以外のなにものでもない。音から連想される心地よい感覚、語感にも乏しい。駅名に話を戻せば、東北に「ほっとゆだ」というひらがなだけの温泉駅名がありますが、こちらだとひらがなだけの駅名で情けないと文句は言いつつも降りてみたくなる「語感」らしきものは少なくとも伴っている。
漢字能力検定が人気とはいえ日本国民の漢字を読んで書く能力が低下する昨今、自分が住む市町名すら漢字で書けないとは簡単な分数計算が出来ない大学生がいることよりも情けない事態ではあるまいか。
「2006年 今年の漢字」は「○」に決まりましたというなら話は分かるしぴんと来るが「2006年 今年のひらがな」とでもなればどうであろう。今年のひらがなは「ん」だよ。「ん」。なるほど、そうかぁ。「ん」か。そういえば「ん」という年だったよなぁ。などとしみじみ「ん」という名前の居酒屋かバーで酒を飲んでいる場面などは想像したくはない。だいたい、ひらがなであれば50年もすればネタは盡きるのであり、「ゃ」や「っ」、「ぱ」などが今年のひらがなに選ばれたとすればそれはもはや漫画の世界ですらない。
改称延期を機会に「おごと」というひらがなはぜひとも漢字表記に戻されますことを。

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2006年01月24日

【九州】「はやとの風」に新編成

九州の特急気動車「はやとの風」に新しい編成が加わったようです。1/16に公式発表が出されています。もとは汎用の国鉄製気動車を改造した車両ですが、手を加えればかなり立派になるものですね。九州へ行く機会(と金)がないためまだ「はやとの風」には乗っていないのですが、車内騒音はどれくらい抑えられているのでしょう。デッキがない客室ゆえエンジン音がかなり聞こえてきそうな雰囲気です。音は別にして九州の特急列車は車内のつくりに凝っているのが多いですね。中にはちょっと感覚的に合わない車もありますが概ね面白い視点で作られていて他社の列車に比べ乗車時間が楽しめるようにうまく出来ていると思います。

24日付け毎日新聞オンライン版の記事から抄録します。

JR九州:特急「はやとの風」新車両が登場−−内装を一新 /鹿児島

JR九州の特急「はやとの風」に新車両が登場し、鹿児島中央−吉松間を1日2往復している。内装に木材を使用し、バリアフリー対応の作りにするなど、よりくつろげる空間を演出している。
新車両は21日から導入され、黒色の外観は従来と同じだが、内装を一新。全席指定で、壁や窓の日よけには高級家具やバイオリンなどに使用される木材「ホワイトシカモア」が使われている。また、車両中央部には座席が窓側を向いた展望席もあり、トイレには手すりやベビーシートが設置されている。
(後略)【松谷譲二】
毎日新聞 2006年1月24日

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2006年01月23日

【熊本】上熊本駅舎が市電の駅舎に

古い駅舎が残るのは良いことです。
鹿児島本線上熊本駅は93年の歴史があるそうな。九州新幹線建設のために駅舎は解体されることになっていましたが地元の有志各位の運動が実って熊本市電の上熊本駅舎として再び活用されることが決まったそうです。
小泉八雲、夏目漱石ら文人縁の駅だけにその姿が残るのは嬉しい話です。わし自身は上熊本の駅に残念ながら降りたことがありません。汽車に乗るばかりの旅も楽しいですが、歴史を調べて駅を訪ねる旅もせねばと反省しています。
23日付毎日新聞オンライン版が上熊本駅移築のニュースを伝えています。

上熊本駅旧駅舎:93年の働きに感謝 集いに100人、コンサートなどで別れ /熊本

九州新幹線建設に伴う駅舎移築のため93年の歴史に幕を下ろした熊本市上熊本のJR上熊本駅旧駅舎で22日、「感謝の集い」があった。約100人が集まり、ジャズコンサートなどで別れを惜しんだ。
上熊本駅は1891(明治24)年に池田駅として開業。小泉八雲の「停車場にて」の舞台や、旧制五高(現熊本大)に赴任した夏目漱石が降り立ったことで知られる。旧駅舎は梁や柱など一部を生かし、ほぼ同じ外観で市電の上熊本駅舎として再利用される。
(中略)
旧駅舎は1913(大正2)年完成。漱石や八雲がいた時期の駅舎ではないが、明治・大正期の建築様式を今に残す建物として親しまれてきた。九州新幹線建設に伴い同駅前後が高架化されるため解体が決まったが、市民から保存・活用を求める声が上がっていた。【高橋克哉】
1月23日朝刊
(毎日新聞) − 1月23日17時45分更新

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2006年01月17日

【列車】出雲の雄姿にカメラ放列

寝台特急「出雲」の廃止が決まってからというもの、日本海新聞オンライン版によると撮り鉄が多数山陰の地に来ているようです。

鳴り響く「出雲」の汽笛 最後の雄姿にカメラ放列

JRが三月のダイヤ改正で廃止することを発表した、山陰と東京を結ぶ寝台特急「出雲」が疾走する雄姿を写そうと、鉄道写真の愛好家が連日、湯梨浜町内の撮影スポットでカメラのレンズを向けている。限られた時間を惜しむように、週末には県外からも大勢のファンが訪れ、「出雲」の汽笛とシャッター音が静かな田園にこだましている。

−湯梨浜の青崎踏切−
愛好家で連日にぎわっているのは、同町原の青崎踏切。東京駅を出発した「出雲」は、午前八時半ごろに、同踏切に差し掛かる。
踏切の手前は倉吉駅方面に向かって緩やかな左カーブになっているため、「DD51」と呼ばれる赤いディーゼル車両でけん引するブルートレインが、ファインダー越しに迫って来る迫力のある写真が撮影できる。周辺は水田や畑が広がり、障害物もないため、鉄道ファンの間では有名な撮影スポットだという。
今月七−九日の三連休中には、踏切近くの道沿いに「横浜」「三河」「相模」「神戸」など県外ナンバーの車がずらり。連日二十人近くの鉄道愛好家が集まった。
東京都練馬区の会社員、内藤一暁さん(35)は、「廃止になる前に撮影しておこうと思い来た」と、カメラ二台とビデオ一台を用意して「出雲」が姿を現すのを待ち構える。「新幹線網の発達でブルートレインは年々廃止され、赤いDD51のディーゼル車両でけん引しているブルートレインは出雲が最後。なくなるのはやはり寂しい」と存続を願う。
「出雲」に二度乗ったこともある兵庫県香寺町の会社員、橋本秀樹さん(56)は「懐かしい車両で昔通りの景色が頭をよぎり、乗ったら愛着も出る。以前から廃止のうわさはあったが、それが現実になってしまった」とぽつり。
三重県明和町から祖父と一緒に訪れた高校三年生、永富健介さん(17)も「何と言っても青の車列をけん引している赤い車両が魅力。もっと走ってほしいけど、残念」と肩を落としながらも、真剣な表情でシャッターを切っていた。

「新幹線網の発達でブルートレインは年々廃止され、・・・。なくなるのはやはり寂しい」
廃止と聞くとずいぶん沢山撮影に来るようですが、そのうちの何人が実際に当該列車に乗って廃止阻止に向けて貢献したのかしら。記事だけ見れば県外からの車がいっぱいだという。車で来る金とヒマがあるなら列車に乗って来ることは考えないのかな。撮影現場が不便だから車でないと無理。そんな理由もあるでしょう。が、別に「出雲」に乗らなくとも他の列車でもよい。鉄道は乗客を運んでなんぼである。眺めてもらうために走っているのではない。今回の「出雲」に限らず、格好いい汽車の写真がいつまでも撮りたいのであればそれを被写体として残せるよう何らかの貢献はしたほうが良い。列車に乗るに越したことはないが近くの駅で記念に切符を買っても良い。いくらかでも鉄道側にお金を落とすことをしないと線路そのものが存続の危機に陥るのはすでに歴史が証明していることです。お金は落とした結果存続につながらなかったとしても気分としては何か良いものが後に残ると思います。

■参考リンク
▼日本海新聞:永田町の風−「出雲号」への思い −石破 茂−(12/11)
▼日本海新聞:永田町の風−続「出雲号」への思い −石破 茂−(01/15)

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2006年01月16日

【長崎】松浦鉄道・福井川橋梁は竹筋橋の可能性

耐震強度を偽装して喜ぶ反社会的人間がいるかと思えば、知恵を絞って独特の建築物を作る人もいます。前者は恥ずべき犯罪者として後世に名を留め、後者は知恵者としてその功績が語り継がれます。
長崎県でこのたび大東亜戦争中に作られた鉄道橋に意外な材料が使用されているのが分かりました。戦争遂行のための資材が不足しており、軍が鉄の供出を命じていた頃です。
橋の上を重い列車を走らせるには頑丈なコンクリートと鉄筋が不可欠と思いがちのところをこの長崎県の松浦鉄道にある福井川橋梁は竹が鉄筋の代用とされているらしいのです。
松浦鉄道にはずいぶん昔に乗っていますがそんなことは当時はもちろん知らないことでした。假令知っていたにせよビール片手に昼行灯よろしく車窓を眺めているようでは全く気付くこともなく旅を終えていることでしょう。生まれてこの方、乗って撮って楽しむだけの鉄道旅行が多かった点を反省して歴史的な側面もいろいろ調べて汽車旅を楽しみたくなってきました。
以下、16日付け産経新聞オンライン版の記事から抄録します。

竹でできた橋!?大丈夫 長崎・佐世保 戦時中に建設

≪「先人の工夫」調査へ≫
長崎県佐世保市のコンクリート製の鉄道橋「福井川橋梁」に鉄筋の代用で竹が使われている可能性のあることが分かり、列車を運行する第三セクターの松浦鉄道工学院大が二月上旬に橋に小さな穴を開けて「先人の工夫」について調査することになった。安全性に問題はないといい、松浦鉄道は、竹であることが確認されれば“竹筋橋”としてPRしたい考えだ。
橋は物資不足の太平洋戦争中に旧鉄道省が造ったもの。工学院大の研究者によると、同時期に鉄道省が造った熊本県小国町の幸野川橋梁も同様の“竹筋橋”だが、路線が廃線となり列車は走っていないという。
福井川橋梁は、佐世保市吉井町の福井川に架かり、長さ七十九メートル。川からの高さは二十二メートルで、美しい三連アーチ橋として鉄道ファンの間では知られている。
地元の地域おこしの一環として鉄道に関する話題を集めたところ、昭和十七年の建造時を知るお年寄りから「鉄筋ではなく竹を組んでいた」との証言が寄せられた。
建造の前年には金属類回収令も公布されており、竹で鉄筋の代用をしたとみられる。調査に協力する工学院大の玉井孝幸さんは「建築資材がない時代の技術者がいかに困難を克服したかを調べたい」と話している。
【2006/01/16 大阪夕刊から】
(01/16 16:24)

■参考サイト
▼土木学会図書館「3.鉄道、トンネル」
▼土木学会図書館「戦前絵葉書 4.鉄道省−1」
▼土木学会図書館「戦前絵葉書 4.鉄道省−2」

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2006年01月13日

【九州】来年春をめどに喫煙席を廃止

13日付け読売新聞の記事から。

JR九州が喫煙席全廃へ、一部特急は喫煙ブース検討

JR九州は、2007年3月をめどに列車の喫煙席を全廃する方針を明らかにした。
健康志向の高まりに加え、車内での煙害を指摘する乗客の要望に応えることにした。JRグループではJR北海道に続き2社目になる。
普通列車と、乗車時間が約40分と比較的短い九州新幹線「つばめ」と特急「はやとの風」はすでに全席禁煙となっているが、大半の特急には最低1両の喫煙席が残っている。
ただ、小倉、大分と宮崎を結ぶ特急「にちりん」は乗車時間が比較的長いため、「ゆふいんの森」といった観光列車などと同様、デッキに喫煙ブースなどを設けるか検討している。
(2006年1月13日14時49分 読売新聞)

煙草を吸う人にとっては哀しいお知らせです。
九州旅客鉄道では来年の春をめどに喫煙席を全廃する方針だそうです。国鉄分割民営化後他社に先駆けて九州は特急列車のほとんどを禁煙車主体の編成にしてしまった会社です。分煙化が徹底されて10有余年の歴史があるため比較的容易にこうした方針は受け入れられそうに思います。しかしながら「全面的に」という規則は時に破られやすいものでもあります。列車は航空機のように厳しい規制の下に運転されていない面もあり禁煙車で喫煙する確信犯が出てくる可能性はあるでしょう。記事にあるように運転時間が長い列車と観光列車だけに喫煙所を設けるのではなく、どの列車にもこれまでの喫煙車の車端にでも喫煙空間を設けて逃げ道を作っておくと要らぬ摩擦も避けられるでしょう。民営化後に走り始めた783系(ハイパーサルーン)のように車の中央部に出入り口を設けて左右の客室で喫煙・禁煙と分けてしまうようなやり方など有効に思えます。
世の中は禁煙志向に流れているがゆえに企業としてそれなりに対応せねばならないのは分かりますが、願わくはやりすぎぬように・・・。逆に萌えキャラのハイパーレディ的接客嬢が旅のお供をして「お客様、お付けいたします」と煙草に火をつけてくれるようであれば、いや、それは妄想というものです。

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2006年01月12日

【山口】下関駅から振鈴が見つかる

身勝手な放火常習犯によって燃え盡きた下関駅。燃えた跡から貴重な品が見つかりました。列車が発車する際に使われた振鈴(しんりん)という手で振る鐘で、開通当初は私鉄だった山陽鉄道の時代から伝わるものなのだそうです。残念ながら木で出来ていた取っ手部分や収めていた箱は焼けてしまいました。復元されることになっており、さらに後世に鉄道の歴史を伝えてくれる名品となりそうです。
以下、12日付け毎日新聞の記事から抄録します。

下関駅放火事件 明治後期のハンドベル「振鈴」見つかる

山口県下関市の下関駅放火事件で焼失した駅舎のがれきの中から、明治時代後期に列車の発車を知らせていたハンドベル「振鈴」が見つかった。木製の箱や取っ手は焼失したが、金属製の鐘部分は黒焦げになりながらも「ガラーン」と再び心地よい音を響かせ、関係者をほっとさせた。
振鈴は高さ39センチ、直径19センチ、重さ3.4キロ。1901年、山陽鉄道の神戸−下関間開通当初、馬関駅(翌年、下関駅に改称)に用意された。発車5分前に待合室で、1分前にはプラットホームで「ガラーン、ガラーン」と大きな音で鳴らされた。乗客が少なかった明治時代には「『客足らん、客足らん』に聞こえた」と伝わる。電気ベルが導入された12年ごろまで使用された。現在、実際に使われていた振鈴はほとんど残っておらず、極めて貴重だという。
普段は、全焼した駅舎北側の駅長室に保管していたが、火の回りが早く、持ち出すことができなかった。駅員らは警察の実況見分が終わった10日午後、駅長室付近を探し、1〜2メートル積もったがれきの下に、30センチほど堆積していた灰の中から振鈴を見つけた。同駅は専門業者に修理を依頼し、元の姿に戻す予定という。
「下関駅物語」などの著者で元下関駅員の斉藤哲雄さんは「見つかって何よりだが、木箱が燃えてしまったのは残念。大切に保管して欲しい」と話した。下関駅長も務めた下関地域鉄道部の中山五郎部長は「元の姿に戻し、市民の皆さんに見ていただきたい」と語った。【青柳聡史】
(毎日新聞) − 1月12日10時11分更新

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2006年01月11日

【宮崎】高千穂鉄道から高千穂神話鉄道へ

高千穂鉄道に関してその後の動きを11日付毎日新聞が報じています。

高千穂鉄道:受け入れ会社、社名は仮称「高千穂神話鉄道」 /宮崎

存続を断念した第三セクター「高千穂鉄道」の受け入れ会社設立のための「走れトロッコ列車準備室」の2回目の会合が10日、高千穂町であり、会社名を仮称「高千穂神話鉄道」とすることを決めた。また、町商工会▽同観光協会▽高千穂地区農業協同組合▽西臼杵森林組合▽高千穂地区建設業協会▽町旅館業組合——の6団体の長による発起人会を19日に開くことも決めた。
1月11日朝刊
(毎日新聞) − 1月11日17時51分更新

仮称からみてこの鉄道の使命は観光目的に絞るということでしょう。通勤・通学目的なら効率が良いバス輸送に任せてしまう。ここはひとつゆとりある大人が「味わい」を感じられる観光鉄道として甦って欲しいところです。神話の里という立地を活かして日本の未来を考えるための政治的、経済的シンポジウムの開催地として使えるような場所であってもよい。
なにはともあれ良い方向へ動くといいですね。

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2006年01月08日

【列車】西日本が強風時の規制を強化

7日付け読売新聞オンライン版の記事(後段に抄録)によりますと、西日本旅客鉄道が羽越本線での強風による脱線転覆事故を受けて、強風時に運行を取りやめる規制値を引き下げる方針です。
西日本の管内ですと比良山系に沿って走る湖西線が山から吹き降ろす風の影響でよく運転が止まります。優等列車は全て米原経由で運転されるため北陸地方との連絡については所要時間が若干延びる程度で問題が少ないものの湖西線内だけを走る普通列車などは堅田から先の近江今津くらいまではほぼ動かなくなる恐れが多くなります。以前貨物列車が脱線してしまったこともあるため鉄道側は湖西線では特に慎重な対応を考えていることと思います。沿線住民の方々にとって風が強く吹くシーズンは気象情報と運休のお知らせに要注意です。
なにはともあれ規制値の設定も大事ですがその数値にとらわれず現場のその時の状況に応じた安全運転が柔軟に行なわれますよう祈るのみです。

風速25mで在来線の運行停止、JR西日本が規制強化

羽越線の脱線事故を受け、JR西日本は6日、在来線を対象に、運行を停止する風速を秒速30メートルから25メートルに引き下げるよう、運行マニュアルを改定した。
羽越線事故では現場付近の風速計が規制値を下回っていたのに脱線したとみられるため、規制の見直しが必要と判断した。マニュアル改定は、1986年12月に山陰線余部鉄橋で列車転落事故が起きて以来、19年ぶり。
JR各社は国鉄時代の基準を踏襲し、風速が秒速25メートル以上で徐行、30メートル以上で運行停止と定めていた。
(2006年1月7日11時19分  読売新聞

※文中斜体部分につきまして湖西線ではすでに風速25m/secで抑止をかけているというご指摘のコメントを頂きました。ありがとうございます。

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2006年01月06日

【京都】梅小路で鉄道模型運転会

汽車が好きな人であれば大抵の場合は子供の頃に鉄道模型で遊んだことでしょうし今でものめり込んでいる人も多いでしょう。
このところ恒例となっている梅小路蒸気機関車館での運転会が今年も行なわれます。関西圏の方、この時期にご旅行の方は一度覗いてみてはいかがでしょう。5日付け京都新聞電子版の記事(抄録)に運転会のことが紹介されています。

新春「鉄道模型の運転会」が人気定着 下京・梅小路蒸気機関車館

京都市下京区の梅小路蒸気機関車館で行われている鉄道模型の運転会が、子どもたちの人気を集めている。定期的に開いているイベントだが、3年前から新年の開館に合わせて始め、今では新春の恒例行事としてすっかり定着している。
運転会は、鉄道友の会京都支部長だった故宍戸圭一さんの遺族から梅小路蒸気機関車館に模型が贈られたのをきっかけに、鉄道模型の愛好家らが1997年から定期的に開いている。
2003年から、新年の開館の4日に合わせて実施したところ、旅行や里帰りの親子連れが多く訪れ、今ではすっかり人気イベントになった。
模型は、実物の約80分の1の大きさで、レールは長さ150メートルある。新幹線と蒸気機関車をレバー操作で動かすことができる。
帰省を兼ね、3歳の長男と訪れた埼玉県の風野祐一さんは「子どもが模型を好きなので、ありがたい」と話していた。
1月は7−9日、28、29日に実施する。入館料が必要。問い合わせは梅小路蒸気機関車館Tel:075(314)2996。
(京都新聞) − 1月5日22時29分更新

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2006年01月03日

【宮崎】高千穂鉄道/「官官」体質が蹉跌の一因か

存続の訴えも虚しく廃止が決定された高千穂鉄道。その後の報道が年末31日付け毎日新聞オンライン版の記事に出ていましたので抄録します。

照る葉:’05ワイド 官官経営のツケ /宮崎

会社清算を決めた県などの第三セクター「高千穂鉄道」。9月の台風14号被害がきっかけだったが、88年の設立以来、17年間、毎年続いた赤字経営の“ツケ”が廃止の流れを作ったといえる。
私自身、3年前に延岡市内に勤務していたが、高千穂鉄道を一度も利用しなかった。車の方が高千穂に早く着くのが理由だ。今となれば「観光ででも乗っておけばよかった」と悔やまれる。
存続派の主な主張は、赤字であっても「公共の足」である鉄道は守るべきだ▽観光トロッコ列車の乗客は増えており、将来性はある——などだ。
一方、会社側の説明は、復旧費など今後10年間の経営負担約40億円の大半は県や沿線市町が公費で賄わなければならず、将来に多額の負担を残す▽観光客は増えているが、通勤・通学などを含めた総乗客数は減少傾向——と否定的だ。
社長である黒木睦郎・高千穂町長も会見で「『官と民』の三セク経営ではなく、自治体と国鉄時代の手法を引き継いだ会社との『官と官』でやってきた。甘い体質だったと反省している」と、苦渋の表情で語った。
自動車社会の進展など「時代」の影響も大きいが、経営陣の責任は重い。三セク清算後も、民間経営による部分運行を目指す動きも出ている。
「官官」の轍を踏まないような斬新な計画を期待したい。
12月31日朝刊
(毎日新聞) − 12月31日17時50分更新

一般に役人が何かを経営すれば必ずといっていいほど赤字になってしまいます。経営の能力があるかないかという議論以前に「限りある税金」という概念がなさそう。赤字であっても税金で穴埋めできる。失敗しても責任は取らなくてよい。経営上の失敗を追及されても誤魔化すなり「ご理解いただく」なりすればよい。クズ役人にとってお金は「稼ぐ」もののではなくどこからか自然にわいてきて「貰える」ものである。そんな風に考えているとしか思えないです。ガキが親から貰った1万円を惜しげもなくつまらんことに費消してしまうのと全く変わりはない。使ったあとで少々悔やむがさりとて自分で1万円を稼ぐ努力はしたくない。また親なり誰か他の人が金をくれるのを待っている。借金しても親が払ってくれるからとのんびりしていたけれど、最後の最後でなにも出来なくなって「やーめた」。後は誰か何とかしてね。
真面目に取り組んでいた役人ももちろんいるでしょうけれどしっかりするべき「上」が情けないのではどうしようもないです。時代劇などを見ているとクズはどんどん斬られて悪は消えていくけれど現実の世の中は悪人こそが大手を振って歩く。世の中のためと斬って捨てればこちらの手が後ろに回る。ならば勧善懲悪の考え方は全くの白昼夢でしかない。
今回の高千穂鉄道の一件は官の失態を見せてくれただけでなく民間にも犇く「マズい」企業への警鐘でもあります。

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2006年01月02日

初春雑感

この年末年始にかけて東日本旅客鉄道を利用した乗客にとっては災難が続きました。
耶蘇教徒(でなくても)が降誕祭で浮かれる日に羽越本線で強風により特急列車が脱線したかと思えば、元日早々上越新幹線では架線が切れるという異常により運転が止まってしまいました。厳寒地帯を走る路線なのに暖房が切れた車内でしばし待たされた乗客の気苦労はいかばかりであったでしょう。
ここ何年かは鉄道のみならず航空でも細かい事件や事故が相次いでいます。このまま適当な危機管理を続けていてはいつかはもっと巨大な事故が起こりかねません。今年は「お客様」を運ぶ業種に携わっておられる方々今一度初心に返って可能な限りの安全運行(運航)をお願いしたいです。

▼産経新聞「上越新幹線3時間ストップ 越後湯沢—長岡間で停電」
▼毎日新聞「山形特急転覆:脱線時にダウンバーストもたらす大型積乱雲」

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2005年12月31日

【福岡】日田彦山線のめがね橋がライトアップ

いよいよ今年最後の大晦日に当たりまして、当ブログをご覧頂きました皆様に深く御礼申し上げます。新年も元日から変わらず営業の予定です。よろしくご愛顧賜りますよう御願い申し上げます。

さて九州から年末年始にほっとする「明るい」話題が入っています。福岡県を走る日田彦山線の橋がこのあと1/9までライトアップされているそうです。この路線は気動車で走るばかりで沿線に下りたことはほとんどありません。こんな面白いところがあるなんて恥ずかしながら知りませんでした。
30日付け毎日新聞オンライン版の記事から抄録です。

めがね橋 JR日田彦山線でライトアップ

山腹を縦断する福岡県東峰村宝珠山の日田彦山線に架かる「めがね橋」が、ライトアップされている。暗闇の中に浮かび上がった橋を走る列車はさながら「銀河鉄道」のようで、写真愛好家にも人気のスポットとなっている。
名物の橋を村おこしに活用しようと、合併前の旧宝珠山村が4年前に始めた。県道八女香春線沿いにあるめがね橋は大小五つあり、このうち岩屋地区の橋など3橋が橋脚の下に置いた投光器で照らされている。1月9日までの午後6〜10時にライトアップされる。【柳瀬成一郎】
毎日新聞) − 12月30日10時49分更新

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2005年12月30日

【沖縄】那覇〜名護間に鉄道建設案が浮上

今年もいよいよ後りわずかとなりました。このまま2005年が過ぎていくかと思いきや、楽しい意味での驚きのニュースが入ってきました。
政府、与党はアメリカ軍の普天間飛行場移設に伴う振興策として那覇空港の新滑走路建設のほか、那覇から名護まで鉄道路線建設を検討するというのです。現在、沖縄での鉄道といえば那覇市内をモノレールであるゆいレールが走るだけです。昔は沖縄にも鉄道があったのですが、大東亜戦争の終わり頃には衰退し、その後アメリカによる統治が始まってからは自動車道路が中心に整備されたため復興しなかったとされています。
今回の話は提案という段階ですので実現するかどうかは全く不明です。しかし鉄道関連では殺伐としたニュースが多かった今年だったため年末に夢のあるお話が聞けてちょっと明るい気持ちになりました。
30日付け読売新聞オンライン版の記事から抄録します。

普天間移設の新振興策、那覇—名護に鉄道を検討

政府・与党は29日、米海兵隊普天間飛行場のキャンプ・シュワブ沿岸部への移設について、地元の理解を得るため、同県北部の新たな振興策を策定する方針を固めた。
目玉事業として、名護市と那覇市とを結ぶ鉄道の建設、那覇空港への新滑走路建設などの交通基盤整備計画を検討している。在日米軍再編の最終報告が来春策定された後、新振興策をまとめる考えだ。
日米両国は1996年、普天間移設を決定。政府は代替施設を辺野古沖に軍民共用空港として建設することとし、2000年度から10年間、年100億円規模の北部振興策を実施する予定だった。
しかし、辺野古沖への移設が頓挫し、10月の在日米軍再編中間報告で、移設地がキャンプ・シュワブ沿岸部に変更されたため、政府・与党は新振興策を検討することにした。軍民共用空港の計画も白紙となったことから、鉄道計画はその代替手段の意味を持つ。
沖縄県では、那覇市にモノレールがあるが、鉄道はない。那覇市から約60キロ・メートル離れた名護市を訪れる観光客はタクシーなどを利用している。政府・与党は鉄道建設で北部への観光客を増やし、沖縄市などに駅を設置して沿線の利便性向上を目指す。06年度にも、調査に着手したい考えだ。
(略)
このほか、新振興策には、道路整備、情報通信機能強化、港湾などの海上交通機能整備なども盛り込まれ、全体では数千億円の規模となる見通しだ。
(2005年12月30日3時4分  読売新聞)

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2005年12月29日

【京都】近鉄上鳥羽口駅

近鉄京都線上鳥羽口駅。高架化工事の際、島式の乗り場となりました。
番線表示は「2」と「3」。普通は「1」から始まるはずなのに・・・。
この駅には上下線とも外側に通過線がそれぞれ1本ずつあり、通過線(1)、待避線(2)、待避線(3)、通過線(4)という業務用の考え方で乗り場の番線が表示されていると思われます。
京都駅や阪急京都線の淡路駅にも1番線がないなど、駅によっては面白い番線表示や構造があって興味は盡きないですね。

投稿者 うえの : 21:20 | コメント (0) | トラックバック

2005年12月28日

【関西】関西おでかけパス

西日本旅客鉄道では、来年1/7から3/12まで、土曜、休日に限り有効の関西おでかけパス(PDFファイル)を発売します。主として京阪神や奈良、和歌山の大阪近郊区間が乗れる一日乗車券で、大人2000円です。
発売は乗車日(予め日を指定のこと)の1ヶ月前〜3日前まで。新幹線以外の在来線優等列車の普通車は特急券、急行券で乗れます。
この企画乗車券は今年12/18まで売られていた同じ名称のきっぷを前売り条件を少し緩和して再度発売するものといえそうです。これまでは最低でも乗車予定日の7日前までに購入しなくてはなりませんでした。おそらく批判を受けての規則改変かと思いますが、それでも3日前までに買わなくてはならないというのは、ふと思い立っての気まぐれ旅や買物には使えないきっぷです。それも乗車日を指定しなくてはならない。一般客は必ず決められた予定に従って動くものと思い込んでいるのなら大間違い。
果たして乗って欲しいのか、或いは乗って欲しくないのかどちらなのでしょうか。西日本旅客鉄道には割引乗車券が少ないという批判をかわすために存在するきっぷか。せめて乗車日前日まで発売されるならもうちょっとは使いやすいきっぷではないでしょうか。
どういう市場調査を行なってこのきっぷにこうした規則を当てはめたのかは凡人の知るところではありません。が、西日本旅客鉄道の側に、「我が社はこれがお客様に対しまして可能な限りの便利さと安さをご提供する乗車券と考えております」という根拠があるのならぜひともご高説を賜りたいものであります。
一応は安い値段できっぷの配給は行なうが人民は基本的には定価で乗るべきであると、本当はお考えなのでしょうか。そんなことではスルッとKANSAIの豊富なお得チケット群にしてやられますぞ。
などと文句ばかり並べるのも大人気ないので、これまでの規則が準用されると仮定して利点をとりあげると、在来線であれば特急、急行列車の全ての車両設備(もちろんA寝台個室なども!)が料金券さえ揃えれば特に乗車券を別に買わなくてもそのままで乗れるということです。たとえば寝台特急「あかつき」のシングルデラックスで京都から三宮まで殿様気分に浸ることも可能。寝台特急「はやぶさ・富士」の試し乗りだって出来そうですが、果たしてこれは近郊区間の終電車までの列車という範疇に入るのかどうか。などと頭を悩ませるのも楽しいです。大阪から京都に帰る人で電車が込み合うのを避けたい場合は寝台特急「日本海」や急行「きたぐに」の各種寝台やグリーン車を使うことだって出来ます。京阪間わずか43キロ弱の距離とはいえ夜汽車の旅気分は満点です。
いえ、わしはそんなこと金があってもやりませんけどね。ま、これから新年を迎えることですし、『夢見るきっぷ』ということにしておきましょう。

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2005年12月27日

【埼玉】秩父鉄道が受験生を応援

以前のエントリーで受験生の合格祈願のために列車が車輪の滑り止めに使う砂がお守りとして配布される話題を取り上げました。
各地の鉄道会社で同じような試みが散見されるようで、埼玉県からは秩父鉄道が滑り止めのお守りを販売するという話題が入りました。
500セット限定ということです。関東圏で興味ある受験生諸君は一つお守りにいかがでしょう。
27日付け毎日新聞オンライン版の記事から抄録します。

秩父鉄道:「すべり止め砂」で合格祈願 元日から記念切符発売 /埼玉

秩父鉄道は1月1日から、受験生向けに「合格祈願鉄道すべり止め砂付記念入場券」を発売する。長瀞町の宝登山神社で合格祈願を受けた砂と長瀞駅の硬券入場券、宝登山神社と満開の桜の写真の台紙付きで1セット160円で、500セット用意する。
同社によると、列車は鉄のレールと車輪で走るため、急な上り坂ではレールの上で車輪が空回りすることがある。その際、レールと車輪の間に砂をまき、摩擦を大きくして滑り止めの役割を果たす。「すべり止めの砂」が祈願を受けた秩父三社の一つ、宝登山神社では、学問の神様の菅原道真公もまつられている。
長瀞駅で発売し、本社営業推進課で通信販売する。駅窓口の販売では、硬券の刻印日付けは購入日になる。通信販売の場合は「18・—1・—1」で刻印するが、受験日など希望日でも申し込める。電話048・523・3313秩父鉄道営業推進課記念入場券係。【畑広志】
12月27日朝刊
(毎日新聞) − 12月27日16時25分更新

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2005年12月26日

【宮城】くりはら田園鉄道に一級史料

宮城県内を走るローカル鉄道、くりはら田園鉄道。電車が走っていた頃を見てみると関西人のわしには近江鉄道のような雰囲気に思えます。今はやはり関西人には北近畿タンゴ鉄道で馴染みがある型(KD951型)の気動車が運転されています。中には名鉄で走っていたような型の気動車(KD11型)もあるようです。
2007年度には廃止となる方針のこの鉄道で、創業から現在に至る体系的な会社の史料が多数見つかったそうです。ひとつの鉄道会社としては非常に珍しいこととされ、特に経営史料はかなりの価値があるものだとか。
いやはや、あるところにはあるものです。
25日付け河北新報オンライン版の記事から抄録します。

くりでんの史料超一級 研究者5人が栗原で確認

2007年3月に廃止方針の第三セクター・くりはら田園鉄道に、国内では例のない貴重な鉄道史料が、多く残っていることが分かった。23、24の両日、国内鉄道史の第一人者である老川慶喜立教大教授、高嶋修一立正大講師ら研究者5人が現地調査して確認。老川教授は「超一級の鉄道史料で国内的に非常に価値がある。行政とも協力して史料保存を働きかけたい」と話している。
老川教授らは、約90年前からそのまま残る木造駅や整備工場を視察したほか、本社にある各種文書記録を確認した。
最も注目したのは、営業報告書、重役会議議事録といった経営関連の文書や整備工場の設計図など。会社設立の1918年から現在まで87年分が完全に残っていた
鉄道関連の経営史料は自然災害や戦災で散逸している場合が多く、一鉄道会社の変遷を示す史料が体系的に残るのは、国内ではすでに廃線となった加悦鉄道がほぼ唯一の例。交通博物館の岸由一郎学芸員は「史料点数は加悦鉄道を大きく上回ると予想される。鉄道史だけでなく、地域経済史、技術史の点からも、極めて貴重な史料ではないか」と指摘した。
(後略)
河北新報) − 12月25日7時4分更新

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2005年12月25日

【列車】夜行特急「利尻」と「オホーツク」が季節列車に

先ごろ来春のダイヤ改正概要が旅客鉄道各社から発表されました。このうち北海道旅客鉄道でも夜行特急が縮小となりました。
札幌−稚内を結ぶ特急「利尻」と札幌−網走間の特急「オホーツク9・10号」がそれぞれ運転期間が短くなります。前者は夏季の運転、後者は冬季の運転に限定されるとのこと。民営化発足当時、上野−青森間の急行「津軽」が季節列車に格下げとなったのちに消えたように、利用実績がないとこれら特急もいずれは削減されてしまうことでしょう。道内では夜行列車利用による割安なきっぷが発売されていますが、それでも日常の足としては利用客数が芳しくないのでしょう。観光特急として運転するのであれば、いっそのことC11を使った蒸気機関車牽引の夜汽車として生まれ変わればそれなりにお客さんが呼び込めるのではなかろうか。などと、妄想にふける今日この頃。

▼北海道旅客鉄道「平成18年3月ダイヤ改正について」(PDFファイル)

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2005年12月23日

【近鉄】京都駅に乗り場増設、他

近鉄京都駅に乗り場が増える。言われてみれば一番北側の部分は確かに工事中です。この乗り場は割合昔のままという感じで、大きい改良工事などはほとんどなされないままだったように思います。
現在の乗り場は新幹線の高架下にあるため、朝から晩まであまり日が当たらない暗い印象があります。新しい乗り場が出来たらそこはきっと明るいので特急の専用発着番線になるかも・・・。京都駅ビルからも近鉄特急の勇士が見えてよい宣伝になると思いますが、まぁ、そんな面倒な仕掛けはなしでしょう。
後掲の記事によれば乗り場増設によって<列車の出入りを効率化する>とのことですが、編成両数はこれまで通り6連が最長なのでしょうか。もっともこれからは少子化社会と言われていますから、7連や8連を考えずとも良さそう。
乗り場の完成は2010年度だそうです。
23日付け京都新聞電子版の記事から抄録します。

京都駅に新ホーム
近畿日本鉄道、中期経営計画

近畿日本鉄道は22日、2006年度から4年間の中期経営計画を発表した。京都駅のホーム新設と改札の統合に着手、あべの橋駅の商業開発などで毎年約100億円の新規投資を行い、最終の09年度に連結売上高1兆円(05年度比6・3%増)、当期利益250億円(同56・2%増)を目指す。
(略)京都駅では、2010年度中に4番ホームを完成させ、列車の出入りを効率化するほか、利用の少ない1階改札を廃止して2階改札に統合。1階の商業ゾーンの全面リニューアルに着手する。
あべの橋駅では、近鉄百貨店あべの本店を全面改装し、同店南側で新たな商業施設を07年秋以降に開業。来年3月に奈良市西部と東大阪市を結んで開業する「けいはんな線」では、始点の学研奈良登美ケ丘駅などで商業ビル開発を進める。同線の京都線高の原駅への延伸は「近未来的には無理」(山口昌紀社長)として、計画に盛らなかった。

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2005年12月22日

【列車】来春3月のダイヤ改正概要発表

来年3月のダイヤ改正について、概要が発表されました。稼げる列車は増殖しますが、売れない列車はどんどん切り捨てる方向がはっきりし始めたダイヤ改正のようです。
寝台特急「出雲」の廃止についてはずいぶんと話題になりました。鳥取県の知事さんらは働きかけを強めたいような姿勢だったようですが、すでにスジは引かれていたわけで是が非でも「ご理解いただく」ことになりました。また、大阪〜青森・函館を結ぶ寝台特急「日本海」が、青森〜函館間の運転を取りやめるようです。廃止区間には特急「白鳥」が増発されるとのこと。もともと「日本海」は青森で長時分停車していましたから乗り換えはさほど苦痛ではないでしょう。気になるのは特急料金の計算ですかね。本州から函館乗り換えで道内の特急に乗り継ぐのと、本州内で一旦乗り換えてさらに道内で乗り換えるのとでは料金に差が出る。今のままだと{本州内発駅}(特急料金正味){青森駅}(特急料金半額){函館駅}(特急料金正味){道内着駅}となるわけで、{本州内発駅}(特急料金正味){函館駅}(特急料金半額){道内着駅}だったのを考えると実質値上げです。
儲かってないんですな。客車自体、出雲と同様ご老体ですからもはや長駆1000kmの旅路は耐えられない可能性だってあります。寝台特急「日本海」も乗るなら今のうちです。ただし、供食はないものと覚悟するか予め非常食を備えてご乗車下さい。
ほかには名古屋〜奈良間の急行「かすが」も廃止となります。これで奈良に優等列車が来なくなります。特急「あすか」よりは活躍の機関は長かったですが。
では、共同通信社の記事から抄録します。

JR春のダイヤ改正発表(共同通信)

JR各社は22日、来年3月18日から実施するダイヤ改正の概要を発表した。東海道・山陽新幹線は東京〜博多直通の「のぞみ」を19本増発、1時間当たり2本となる。山陽新幹線の各駅に止まる「こだま」は乗車率が10〜30%と低調なため18本の運転を取りやめる。寝台特急「出雲」(東京〜出雲市)は廃止、大阪—函館を走る「日本海1号」「4号」は大阪〜青森の運転に変更する。
[共同通信社:2005年12月22日 18時30分]

▼東日本:2006年3月ダイヤ改正について(PDFファイル)
▼西日本:平成18年春のダイヤ改正(PDFファイル)

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2005年12月21日

【宮崎】高千穂鉄道廃線へ

台風被害で運休が続いている宮崎県の高千穂鉄道。存続か廃止かを巡る昨夜の取締役会で廃止が決まってしまいました。
大変残念ではありますが、後でご紹介する新聞記事によれば、高千穂町長が町単独で部分運行を模索したいとするなど、再開の望みが完全に消え去ったわけではなさそうです。今しばらく希望を持って再開を待ちましょう。
21日付け毎日新聞オンライン版の記事から抄録します。

高千穂鉄道:廃止決まる 沿線住民にショック 台風災害が追い打ち /宮崎

宮崎県などが出資する第三セクター「高千穂鉄道」の廃止が決まった。9月の台風14号災害が追い打ちをかけた「悲運の廃線」に、沿線住民や地元観光業者らは落胆の表情。一方、この日の取締役会後に涙ながらに会見した黒木睦郎社長(高千穂町長)は、今後町単独で部分運行を模索したいとするなど、関係者の同線にかける思いをのぞかせた。【甲斐喜雄、中尾祐児】
■利用者
9月の運休後も、路線バスに乗って日之影温泉駅の駅舎内の温泉に通っている同県延岡市中三輪の無職、中島ツルさん(85)は「多くの人がお湯に入りに来て、にぎわっていたのに……」と肩を落とした。(後略)
■観光業者
2年前に導入した観光トロッコ列車の人気が高まっていただけに「神話の里・高千穂町」の町旅館組合会長の中藪紘三さん(61)の落胆は大きい。運休のため、トロッコ列車が目玉だったツアーのキャンセルが続出した。「福岡の旅行業者から『もう客は送らない』と断られた」という。(後略)
■鉄道関係者
台風14号が通り過ぎた直後、五ケ瀬川沿いの流出した鉄橋の残がいを見た時「あまりにも無残な姿に『もう、だめだ』と涙が流れた」と同鉄道の運転手、竹本良一さん(40)。
関西の私鉄の車掌を辞め、古里の鉄道の運転手になって10年。鉄道存続を願ってきただけに「(会社に)言いたいことは山ほどあるが、今は胸にしまっておきたい」と、悔しさをかみしめた。
◇「経営見通しからやむを得ない」−−安藤忠恕知事の話
(略)
◇「断腸の思い」謝罪−−黒木社長
「断腸の思いですが、経営を持続出来ない。断念することといたしました」。黒木社長は記者会見で目頭を押さえながら、声を絞り出した。
沿線住民には「今日は八戸地区(日之影町)のみなさんが5000人以上の署名を持っておいでになりました。本当に申し訳ありません」と頭を下げて謝罪した。
一方、現在の三セクとは別会社として、高千穂町が民間と協力して部分運行を目指すことに「(民間の名前は)言える段階ではない。現在の三セクという枠組みでの経営は断念しましたが、町として新たな道を探りたい」と述べた。
(後略)
12月21日朝刊
(毎日新聞) − 12月21日17時51分更新

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2005年12月20日

【列車】出雲の廃止は確定している

<寝台特急「出雲」の廃止は確定している。早く伝えられれば良かった。>
支社長の言葉は冷たかった。新聞記事の内容を見る限りでは、関連自治体とじっくり話し合ったような印象は感じられず、やはり廃止ありきであとは「ご理解いただく」いつも通りのやり方に終わりそうです。とはいうものの、値段が高い名ばかりの特急では誰も乗ってくれない。鉄道側では割引運賃・料金で乗車出来る方策や車両のグレードアップなども勘案したという噂も聞きますが、おそらく割引で乗れるようにするとしたら今の車を若干手直しして使うほうが安く上がるでしょうし、新しい車を作ったら今の値段で今以上のお客さんを乗せないととても割に合わない。国鉄車両をうまく改造すればトワイライトエクスプレスみたいに人気が出る可能性がありますが、山陰という地方は「北海道」ほどには惹きつける何かはない。たまにしか旅行しない人はカニか砂丘くらいしか思い浮かばないだろう。
こうなれば以前にも書いたとおり、どうしても走らせたいのであれば自治体で車両を作り西日本のエリア内だけ運転して新幹線か航空機に連絡するスジを買うくらいの思い切った方策を採るべし。
同じ19日付け毎日新聞オンライン版の記事から抄録します。

寝台特急:「出雲」廃止へ 不採算など理由−−JR西日本が鳥取県に伝達 /島根

出雲市と東京を結ぶ寝台特急「出雲」について、JR西日本長谷川富夫・米子支社長は18日までに、同特急の「廃止」を鳥取県に伝えた。近く正式発表する。
鳥取県議会でこのほど報告された。長谷川支社長は不採算などを理由に「廃止は確定している。早く伝えられればよかった」と話したという。これに対し、片山善博・同県知事は「公益性を考えているのか。憤りを感じる」と再検討を求めた。
鳥取県によると、出雲の乗車率は約3割。同社は長距離夜行列車の不採算路線の見直しを進めているが、同県は代替機関がないとして11月、島根、兵庫両県知事との連名で、運行継続を求める要望書を提出していた。【松本杏】
12月19日朝刊
(毎日新聞) − 12月19日17時15分更新

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2005年12月19日

【宮崎】有志が高千穂鉄道の気動車を清掃

宮崎県の高千穂鉄道は台風による自然災害から鉄橋が流されるなどして、再建の道がほぼ絶たれた感が強くなっています。当ブログでも折に触れて動向を見ていますが、そんな中、有志の方々が気動車を清掃して存続を求めました。こうした熱心さが関係機関などを動かしてくれればと思います。しかし万事がお金で動く世の中ゆえ「資金不足」は動かしがたい事実として廃止の決定は変わらないかも知れません。不特定多数の有志が寄付し合って観光鉄道として保存する形も考えられますが、それとて実現は難しいのでしょう。すでに関係者各位がありとあらゆる知恵を出しておられるのでしょうし。それでもなおただの汽車旅好きの観光客の立場としては東洋一の鉄道橋、高千穂鉄橋があるこの路線はたとえ部分開通ででも残して頂きたいものであると思っています。
18日付け共同通信の記事から抄録します。

廃線に反対し車両清掃 高千穂鉄道の沿線住民

台風14号で激しい被害を受け、廃線の見通しとなっている高千穂鉄道の沿線地域で18日、廃線に反対するため住民らが車両などを清掃するイベントを行った。
高千穂駅では、存続支援に取り組む高千穂町出身の作家高山文彦さん、沿線の日之影町出身の漫画家赤星たみこさんや地元住民ら約250人が参加。前日からの雪も残る寒空の中、ブラシやぞうきんなどを持ち寄り、観光用車両「トロッコ神楽号」など4両を洗った。
9月の台風以降運休が続いているが、この日は駅構内で参加者を乗せて約3カ月ぶりの“再開運転”も実現。運転士の斉藤拓由さん(31)は「これで終わりにしてはいけない。どんな形でも残してほしい」と訴えた。
(共同通信) − 12月18日18時17分更新

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2005年12月17日

【滋賀】京阪電車が受験生を応援

大学入試センター試験を間近に控えるシーズンとなりました。大学を受験する諸君はもちろん、まだ遊び盛りの小中高生らも気の抜けない日々を送っていることでしょう。そんな中、京阪電車では受験生の合格を祈願して面白いものを無料で配布すると京都新聞が伝えています。記事のタイトルには合格を<「砂」ポート>という言葉が。果たしてどのようなおまじないなのでしょう。鉄道関連で合格祈願といえば、縁起の良い駅名の入場券というのがすぐ頭に思い浮かぶのですが・・・。
16日付け京都新聞電子版の記事から抄録します。

合格を“砂”ポート
京阪電鉄が大津4駅で 滑り防ぐ砂配布

受験生たちの志望校合格を願って、京阪電気鉄道は、電車の車輪空転を防ぐ砂を袋に入れた受験応援グッズ「勝利を砂(サ)ポート」1500個を、19日から大津市内の石山坂本線の4駅で初めて無料配布する。
滑り防止の砂は、同社では線路が車道と併用で坂が多い石山坂本線のみで使用している。「滑らない」という砂の験を担ぐ初の試みで沿線の受験生を励まし、利用増にもつなげることにした。
応援グッズは、実際に使っている滑り防止砂約6ミリグラムをお守りの形にしたビニール袋に入れた。利用者が多い京阪石山京阪膳所、浜大津、皇子山の各駅で配布用の箱に入れて、自由に持ち帰れるようにする。1月31日まで配布し、好評であれば追加する。
(後略)

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2005年12月15日

【千葉】いすみ鉄道がBDF車の実験へ

環境問題というと必ずといっていいほど悪役になるのがディーゼルエンジンです。もっとも、ディーゼルエンジンそのものが悪いとは言い切れず、日本の場合は軽油の脱硫が西欧の水準まで成されていないがために汚い黒い煙(パティキュレート)が出やすいのだとか。ディーゼル車に日が当たらないのは、はっきり言って軽油の質が悪いのと、ディーゼル車なのだからこんなものでよかろうと自動車メーカーらがまともにディーゼルエンジンと燃料の開発に取り組んで来なかった結果が招いたことではなかろうか。自動車評論家の一部が日本ではお目にかかれないような素晴らしいディーゼル自動車が西欧ではわんさか走っていると言います。日本は今やアメリカと肩を並べる自動車生産大国とはなりましたが、本当にいいものを作るためにはまだまだ欧米から勉強すべきことが沢山ありそうです。たとえばコモンレールという高い効率の燃焼システムを実用的に発展させるきっかけとなったのはデンソーの技術者だということもあり、たくさんある可能性をみすみす日本は国内で捨てているような気がするのです。
さて、ディーゼルエンジンを利用する乗り物としては鉄道の気動車もその仲間です。千葉県のいすみ鉄道(前・国鉄木原線)では廃食油を再利用する植物性の油を用いて気動車を運行する実験を始めるようです。この油はバイオディーゼル燃料、BDFなどとも称されます。軽油に比べて黒煙はおよそ3分の1で硫黄分は排出されないとされています。ただし、現状では品質管理やコスト面で難しい点があり、どれだけ普及するかはこれからの環境施策やディーゼルエンジンを比較的よく使う企業などの取り組みいかんにかかっています。
すでに地方自治体の中には試験的にバイオディーゼル燃料を使って路線バスを運行している例がいくつかあります。鉄道でこうした取り組みの姿勢を見せるのはいすみ鉄道が初めての例だそうです。バスや鉄道で使われるディーゼルエンジンの排気量は結構大きいのできれいな排出ガスが望めるというのは環境面での効果は大きいはずです。いすみ鉄道の動きが広まって、ただの一実験例で終わることがないよう成功を祈っています。
15日付け毎日新聞がこの動きを伝えています。

いすみ鉄道:廃食油を再利用し運行 千葉の3セク実験開始

千葉県大多喜町などが出資する第三セクター「いすみ鉄道」が15日から、ディーゼル列車の燃料に廃食油を再利用したバイオディーゼル燃料(BDF)を使う実験を開始する。BDFはバスなどに使われるが、鉄道への利用は初めてという。07年度にもBDFによる営業運転を実現させたい考えだ。
いすみ鉄道は外房線の大原駅を起点にする全長26.8キロのローカル線。BDFは植物や動物の油脂から作られ、エンジンを新調する必要もない。
実験は終列車後の夜に行う。まず軽油にBDFを5%混ぜて加速時間を調べ、軽油だけの場合と比較しながらBDFの量を増やしていく。
大多喜町は昨年、揚げ物などで残る廃食油を一般世帯や給食センターから回収する仕組みを作った。実験期間中は民間企業からBDFの無償提供を受けるが、運行にめどが立てば自前の製造プラントも用意するという。町は「資源循環型社会のモデルケースにしたい」と意気込んでいる。【寺田剛】
毎日新聞 2005年12月15日 3時00分

▼<Google検索/いすみ鉄道+bdf>

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2005年12月13日

【香川】琴電に女性専用車両復活

女性を痴漢被害などから守るために、女性専用車両の導入を進めている鉄道会社が多くなっています。女性専用車両については今でも賛否両論あるようで、専用車両導入によって女性の乗車マナーが悪くなったという意見や、中には専用車両導入によって、痴漢の冤罪被害に泣く男性が減る可能性があって一安心という極端な意見さえあります。それを言うなら「男性専用車両」を設けてからの話だろうと突っ込みたくなりますが、仮に男性専用車両を作ると女権論者から鉄道側に攻撃の火の手が上がるかも知れない。
四国からそんな女性車両導入の話題です。一度は混雑すると批判されて立ち消えになったのですが、忘年会シーズンをにらみ主として酔客予防のために導入するようです。今回は利用者自体が少なくて反発が少ないとか。
13日付け朝日新聞がこの話題を伝えています。

2両編成の「ことでん」に女性専用車両 高松

2005年12月13日09時26分
高松琴平電気鉄道は、忘年会シーズンの週末深夜に運行している増発便に「安心して乗りたい」という女性客の声に応え、女性専用車両を設けた。
02年にも導入したが、2両編成だけに、混雑した車両に乗った男性客が反発し中止に。だが痴漢や酔っぱらいを気にせず乗れる車両を望む女性客は多く、復活した。
今回は今のところ利用者が少なく、反発も少ないという。利用者減で経営再建中の同社担当者は「胸をなでおろしていいのか、頭を抱えるべきなのか……」。

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2005年12月09日

【宮崎】高千穂鉄道前途多難

以前のエントリーで取り上げた高千穂鉄道(旧・国鉄高千穂線)のその後です。ヤフーニュースへ配信された共同通信社の記事では部分的な再開すら厳しく、廃止へと動き始めているようです。望みがある報告としてがんばれ! 高千穂鉄道!と沿線の町!さんの12/9のエントリーに対するコメントでは今月20日に改めて取締役会を開き、部分運行するか全面廃止かを決めるそうです。
過去のニュースを見てみますと、たとえば11/18付け日経の記事によりますと、仮に全線を復旧させた場合には今後10年で40億円を超える資金が必要になるらしく、細々とした観光鉄道という性格では経営的見通しは暗そうです。10年で40億。ということは1年で4億円。悪徳公務員が税金を何百億円というお金を私利私欲のために無駄遣いしているニュースを目にするたびに、地方の鉄道路線を救うための経費として使うことが出来ればどれだけ役立つ(お金)だろうかと思います。
#このエントリーは一部本家散歩写真のエントリーと内容が重複します。

以下はヤフーニュースへ配信された共同通信社の記事の抄録です。

高千穂鉄道、廃線へ 部分運行も断念

9月の台風14号で線路が寸断され全面運休が続いている宮崎県の第三セクター、高千穂鉄道が廃線となる見通しであることが9日、関係者の話で分かった。同社内で検討していた被害の少なかった区間での部分的な運行再開も断念する見込み。
高千穂鉄道は9日、取締役会を開催。社長の黒木睦郎高千穂町長は記者会見で「経営ということで言うなら厳しい」と語り、高千穂−槙峰間の約20キロの部分運行についても、実現は厳しい状況であることを明らかにした。
これに加えて、同鉄道の筆頭株主である宮崎県が部分運行に難色を示し、出資している沿線自治体の大半が廃線論に傾いており、廃線が不可避の状況となった。
(共同通信) − 12月9日22時0分更新

こちらは11/18付け日本経済新聞オンライン版の記事を抄録したものです。

高千穂鉄道社長、全面復旧は困難との見方

台風14号で鉄橋が流されるなど線路が寸断され、全面運休が続いている宮崎県の第3セクター、高千穂鉄道は18日、延岡市で取締役会を開き、全線を復旧した場合、今後10年間で40億1000万円の資金が必要になるとの試算を明らかにした。取締役会後の会見で、同社社長を務める黒木睦郎・高千穂町長は「経営としてみれば厳しい数字だ」と述べ、全面復旧は困難との見方を示した。
同社の試算によれば、利用者は今後も減少を続け、10年後の2015年度には23万3000人(04年度比36.2%減)となる。この結果、運賃を改定するなどの経営環境の改善をしても、赤字は年々拡大し、06−15年度の累積赤字は5億6000万円まで膨らむという。
また、鉄道設備の維持では、経費を抑えるため、車両を2両減らし、残る5両も更新をせずにエンジンなどの交換で対応しても2億5000万円が必要になるほか、車両検査に8000万円、鉄橋の塗装に4億8000万円など計8億1000万円かかるとしている。

■その他メディア
▼毎日新聞『高千穂鉄道:存廃問題で知事「部分復旧も困難」−−県議会 /宮崎』
▼徳島新聞『12月にも会社存廃の結論 台風被害の高千穂鉄道』

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2005年12月07日

【滋賀】2代目京阪石山駅

2代目京阪石山駅

旧・京阪石山駅(2代目)の様子。
新駅は約170m浜大津寄りに建設され、2005年4月1日から営業を開始しています。京阪電車大津線公式サイトによりますと、この新駅の位置は昭和28年まであった初代石山駅とほぼ同じなのだそうです。写真の旧駅は初代の駅を移設した2代目であり、3代目開業によって元に戻ったという訳です。
小さな駅でも面白い歴史があるものですね。
なお写真の撮影日時は2005年3月26日、午後2:30頃です。

■参考リンク
▼o2stations【第5回:石山坂本線京阪石山駅】

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2005年12月02日

【地図】関西日帰りおでかけ道路地図

関西日帰りおでかけ道路地図車でお出かけの時はどんな地図をお使いになりますか。今ではDVDやHDDを搭載した電気仕掛けの道路地図を装備している方も多いと思いますが、わしはまだまだ紙の地図派です。今日は一冊面白い道路地図をご紹介します。近郊の観光道路地図を一冊と思い、10万分の1という使いやすい縮尺というだけでたまたま買い求めたのが昭文社の「関西日帰りおでかけ道路地図」です。
(昭文社による簡単な概要などはマップルショップのメニューから【[地図]++→[道路地図各種(ブックタイプ)]→目的別各種地図】の順でご覧下さい)
大して内容も見ずに買った訳ですが、これが大当たりでした。各地の名所、名産品、温泉地などが具体的に示されているのはもちろん、隠し味として鉄道の「廃線跡」が載っているのが秀逸です。これは車の旅行者のみならず鉄道旅行者にとっても好都合な一冊と言えましょう。姉妹書として「関東日帰りおでかけ道路地図」が出ているようです。こちらは中身を見たことがないため廃線跡が記載されているかどうか不明ですが、同じ編集方針であるならば載っているはずです。
本体価格は800円+消費税。企画の段階で鉄道好きな方がいらしたのか、或いは単に歴史的な観点から載せておこうということになったのか・・・。経緯はどうであれ、今時1000円でお釣りが来る値段でこれだけ手間のかかった地図というのは大変有難い。逸品です。

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