« 【列車】夜行特急「利尻」と「オホーツク」が季節列車に | メイン | 【埼玉】秩父鉄道が受験生を応援 »
2005年12月26日
【宮城】くりはら田園鉄道に一級史料
宮城県内を走るローカル鉄道、くりはら田園鉄道。電車が走っていた頃を見てみると関西人のわしには近江鉄道のような雰囲気に思えます。今はやはり関西人には北近畿タンゴ鉄道で馴染みがある型(KD951型)の気動車が運転されています。中には名鉄で走っていたような型の気動車(KD11型)もあるようです。
2007年度には廃止となる方針のこの鉄道で、創業から現在に至る体系的な会社の史料が多数見つかったそうです。ひとつの鉄道会社としては非常に珍しいこととされ、特に経営史料はかなりの価値があるものだとか。
いやはや、あるところにはあるものです。
25日付け河北新報オンライン版の記事から抄録します。
くりでんの史料超一級 研究者5人が栗原で確認
2007年3月に廃止方針の第三セクター・くりはら田園鉄道に、国内では例のない貴重な鉄道史料が、多く残っていることが分かった。23、24の両日、国内鉄道史の第一人者である老川慶喜立教大教授、高嶋修一立正大講師ら研究者5人が現地調査して確認。老川教授は「超一級の鉄道史料で国内的に非常に価値がある。行政とも協力して史料保存を働きかけたい」と話している。
老川教授らは、約90年前からそのまま残る木造駅や整備工場を視察したほか、本社にある各種文書記録を確認した。
最も注目したのは、営業報告書、重役会議議事録といった経営関連の文書や整備工場の設計図など。会社設立の1918年から現在まで87年分が完全に残っていた。
鉄道関連の経営史料は自然災害や戦災で散逸している場合が多く、一鉄道会社の変遷を示す史料が体系的に残るのは、国内ではすでに廃線となった加悦鉄道がほぼ唯一の例。交通博物館の岸由一郎学芸員は「史料点数は加悦鉄道を大きく上回ると予想される。鉄道史だけでなく、地域経済史、技術史の点からも、極めて貴重な史料ではないか」と指摘した。
(後略)
(河北新報) − 12月25日7時4分更新
投稿者 うえの : 2005年12月26日 12:01
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
https://blog.odorokutamegoro.com/mt-tb.cgi/707_3991575768760