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2005年12月28日
【関西】関西おでかけパス
西日本旅客鉄道では、来年1/7から3/12まで、土曜、休日に限り有効の関西おでかけパス(PDFファイル)を発売します。主として京阪神や奈良、和歌山の大阪近郊区間が乗れる一日乗車券で、大人2000円です。
発売は乗車日(予め日を指定のこと)の1ヶ月前〜3日前まで。新幹線以外の在来線優等列車の普通車は特急券、急行券で乗れます。
この企画乗車券は今年12/18まで売られていた同じ名称のきっぷを前売り条件を少し緩和して再度発売するものといえそうです。これまでは最低でも乗車予定日の7日前までに購入しなくてはなりませんでした。おそらく批判を受けての規則改変かと思いますが、それでも3日前までに買わなくてはならないというのは、ふと思い立っての気まぐれ旅や買物には使えないきっぷです。それも乗車日を指定しなくてはならない。一般客は必ず決められた予定に従って動くものと思い込んでいるのなら大間違い。
果たして乗って欲しいのか、或いは乗って欲しくないのかどちらなのでしょうか。西日本旅客鉄道には割引乗車券が少ないという批判をかわすために存在するきっぷか。せめて乗車日前日まで発売されるならもうちょっとは使いやすいきっぷではないでしょうか。
どういう市場調査を行なってこのきっぷにこうした規則を当てはめたのかは凡人の知るところではありません。が、西日本旅客鉄道の側に、「我が社はこれがお客様に対しまして可能な限りの便利さと安さをご提供する乗車券と考えております」という根拠があるのならぜひともご高説を賜りたいものであります。
一応は安い値段できっぷの配給は行なうが人民は基本的には定価で乗るべきであると、本当はお考えなのでしょうか。そんなことではスルッとKANSAIの豊富なお得チケット群にしてやられますぞ。
などと文句ばかり並べるのも大人気ないので、これまでの規則が準用されると仮定して利点をとりあげると、在来線であれば特急、急行列車の全ての車両設備(もちろんA寝台個室なども!)が料金券さえ揃えれば特に乗車券を別に買わなくてもそのままで乗れるということです。たとえば寝台特急「あかつき」のシングルデラックスで京都から三宮まで殿様気分に浸ることも可能。寝台特急「はやぶさ・富士」の試し乗りだって出来そうですが、果たしてこれは近郊区間の終電車までの列車という範疇に入るのかどうか。などと頭を悩ませるのも楽しいです。大阪から京都に帰る人で電車が込み合うのを避けたい場合は寝台特急「日本海」や急行「きたぐに」の各種寝台やグリーン車を使うことだって出来ます。京阪間わずか43キロ弱の距離とはいえ夜汽車の旅気分は満点です。
いえ、わしはそんなこと金があってもやりませんけどね。ま、これから新年を迎えることですし、『夢見るきっぷ』ということにしておきましょう。
投稿者 うえの : 2005年12月28日 16:08
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