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2005年11月28日

【国鉄】湘南色の電車

昨日のエントリーで湘南色に関する内容を書きました。その湘南色とは具体的にどんな色でどんな電車に使われていた(いる)のか。手元に残っている写真を元に湘南色で活躍する主な形式をご紹介します。

クハ86

湘南電車に使われた色だから湘南色とは大変分かりやすい話ですが、その湘南電車とは昭和25年に登場したこのクハ86を先頭車とする80系電車が原型です。写真の先頭車は大阪の交通科学博物館に保存されている正面3枚窓の初期型ですが、後に2枚窓のデザインとなり、それ以降各社の電車デザインに深い影響を与えました。

113系700番台

東京口では引退となる113系。その寒冷地仕様である700番台です。車内保温のため扉が手で開け閉めできる半自動の装置がついています。
京都駅にて。

サロ110−1270

関西圏にはない113系のグリーン車。ちょっと古風な雰囲気がいい味を出しています。
大船駅にて。

115系

115系電車。勾配線区で効率よく走らせるため抑速ブレーキがついています。

155系

修学旅行用として作られた電車で、「ひので」や「きぼう」の名で学生を乗せて東海道を走りました。始めは赤と黄の鮮やかな色でしたが、修学旅行の任務を外れてのちに湘南色に改められました。車両のおでこがやや角張っているのが外観上の特徴です。

165系

165系は前身の153系と同様、直流区間の急行電車として広く使われました。東海道本線でも急行「東海」として1996年まで走っていました。

荷物電車

荷物電車。型式はクモニ83だと思います。トラック輸送が今ほど盛んではなかった頃、荷物や郵便は鉄道で頻繁に運んでいたものです。荷物電車だけで走ることもあれば、定期旅客電車の頭にくっついて業務に就いていたこともありました。
神足(現・長岡京)駅にて。

こうしてみれば、湘南色というのは国鉄直流区間ではごく当たり前に見られた「直流色」とでも言うべき普遍的な色だったのですね。
古い写真ばかりで色が変ですがお楽しみいただけましたでしょうか。こうして並べてみると旧型電車も個性ある面白い乗り物だと思います。

投稿者 うえの : 2005年11月28日 20:38

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