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2005年12月09日
【宮崎】高千穂鉄道前途多難
以前のエントリーで取り上げた高千穂鉄道(旧・国鉄高千穂線)のその後です。ヤフーニュースへ配信された共同通信社の記事では部分的な再開すら厳しく、廃止へと動き始めているようです。望みがある報告としてがんばれ! 高千穂鉄道!と沿線の町!さんの12/9のエントリーに対するコメントでは今月20日に改めて取締役会を開き、部分運行するか全面廃止かを決めるそうです。
過去のニュースを見てみますと、たとえば11/18付け日経の記事によりますと、仮に全線を復旧させた場合には今後10年で40億円を超える資金が必要になるらしく、細々とした観光鉄道という性格では経営的見通しは暗そうです。10年で40億。ということは1年で4億円。悪徳公務員が税金を何百億円というお金を私利私欲のために無駄遣いしているニュースを目にするたびに、地方の鉄道路線を救うための経費として使うことが出来ればどれだけ役立つ(お金)だろうかと思います。
#このエントリーは一部本家散歩写真のエントリーと内容が重複します。
以下はヤフーニュースへ配信された共同通信社の記事の抄録です。
高千穂鉄道、廃線へ 部分運行も断念
9月の台風14号で線路が寸断され全面運休が続いている宮崎県の第三セクター、高千穂鉄道が廃線となる見通しであることが9日、関係者の話で分かった。同社内で検討していた被害の少なかった区間での部分的な運行再開も断念する見込み。
高千穂鉄道は9日、取締役会を開催。社長の黒木睦郎高千穂町長は記者会見で「経営ということで言うなら厳しい」と語り、高千穂−槙峰間の約20キロの部分運行についても、実現は厳しい状況であることを明らかにした。
これに加えて、同鉄道の筆頭株主である宮崎県が部分運行に難色を示し、出資している沿線自治体の大半が廃線論に傾いており、廃線が不可避の状況となった。
(共同通信) − 12月9日22時0分更新
こちらは11/18付け日本経済新聞オンライン版の記事を抄録したものです。
高千穂鉄道社長、全面復旧は困難との見方
台風14号で鉄橋が流されるなど線路が寸断され、全面運休が続いている宮崎県の第3セクター、高千穂鉄道は18日、延岡市で取締役会を開き、全線を復旧した場合、今後10年間で40億1000万円の資金が必要になるとの試算を明らかにした。取締役会後の会見で、同社社長を務める黒木睦郎・高千穂町長は「経営としてみれば厳しい数字だ」と述べ、全面復旧は困難との見方を示した。
同社の試算によれば、利用者は今後も減少を続け、10年後の2015年度には23万3000人(04年度比36.2%減)となる。この結果、運賃を改定するなどの経営環境の改善をしても、赤字は年々拡大し、06−15年度の累積赤字は5億6000万円まで膨らむという。
また、鉄道設備の維持では、経費を抑えるため、車両を2両減らし、残る5両も更新をせずにエンジンなどの交換で対応しても2億5000万円が必要になるほか、車両検査に8000万円、鉄橋の塗装に4億8000万円など計8億1000万円かかるとしている。
■その他メディア
▼毎日新聞『高千穂鉄道:存廃問題で知事「部分復旧も困難」−−県議会 /宮崎』
▼徳島新聞『12月にも会社存廃の結論 台風被害の高千穂鉄道』
投稿者 うえの : 2005年12月09日 23:36
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