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2005年08月23日
【18きっぷ】福井鉄道を訪ねて
8月23日(火)、雷雨〜曇り
北陸鉄道浅野川線についで福井鉄道にも乗ってきました。福井駅前〜武生新までは乗っているのですが、市役所前〜田原町までの約1.5キロが未乗でした。この際ここも片付けておきます。
高架化された北陸本線福井駅を出ると、古い駅ビルを取り壊している最中です。粉塵が飛ばないよう水を撒きながらの工事が行なわれています。まさか今問題になっている石綿の心配はないでしょうけれど、あまり息をしないようにして足早に通り抜けます。
次にやってくる田原町行きの電車まで時間があるため、公園口電停まで歩きそこから田原町へ向かうことにします。
細長い安全地帯の上で、すれすれに走ってくる(ように見える)車に脅えながら待つことしばし。遠いカーヴの向こうからモハ300形がやってきます(写真は公園口電停に入線する田原町行きです)。手元にたまたまあった「世界の鉄道’76」(朝日新聞社)という本によれば、これは元・静岡鉄道のクモハ300(実際にはクハ300+モハ300の2両1編成)だそうです。静岡鉄道が車体、部品などすべて新品で作ったものということです。
安全地帯で乗降するので扉が開くとステップが出てきます。クロスシートが並ぶ車内に入ると中学生らしき生徒たちで満席です。ならば運転席の後ろに立ってかぶりつきと行きたいところですが、眺望が良い場所はおばあさんと女子中学生らに占領されており、前を見るのはほぼ不可能です。
なんとか運転士の後ろに空間を見つけて撮ったのが上の一枚です(裁判所前付近)。デジカメを持ってあれやこれやと思案している姿はきっと怪しいおっさんだったことでしょう。
#盗撮犯扱いされなくて良かった・・・・。
田原町に着くと、若干遅れているのかすぐに折り返しで発車します。田原町はえちぜん鉄道とつながっている木造駅舎で時代を感じさせる味わいがあります。えちぜん鉄道側には改札があり、事務所にはおばさんの駅員(委託でしょうか)が2人いらっしゃいました。改札といっても開け放たれているようなものですが、それでも中学生らはいちいちおばさんを呼び止めて定期券をきちんと見せて入場するのには驚きました。そうするのが普通で驚くのはおかしい。もちろんそうなのですが、わしなら駅員が何か用事をしていてあさっての方を向いていたら声をかけずに入ってしまいそうです。意外なところでマナーの良さを見せていただきました。
駅名標は板に手書きらしい文字。今ではあまり見られないタイプのものです。
駅舎の片隅で見つけた昔の時刻表。文字は消えているのか消されたのかは分かりませんが、ほぼ毎時7分、37分に発車していたらしいのが分かります。
田原町からはえちぜん鉄道に乗り換えて福井駅に戻ります。福井鉄道が市内区間180円なのに対し、えちぜん鉄道の方は田原町から福井まで150円と少し安いです。
福井鉄道自社発注のモハ200形は今なお健在です。正面二枚窓っぽいデザインは1950年代を思わせます。前面に貼られたお隣り石川県が生んだ大リーガー松井選手の顔写真が唯一現代的・・・?
投稿者 うえの : 2005年08月23日 22:00
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