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2006年12月22日

【和歌山】南海加太線

南海加太線紀ノ川駅

紀ノ川駅南海電車は歴史が長い。純民間資本の鉄道として日本最古とされるほど由緒あるものです。それだけに普通電車しか停車しない小駅であっても日本を感じさせるものが散見されます。とりわけ和歌山県内の駅や沿線風景はどことなく味があります。時間さえ許せばゆっくり普通電車で旅をしてみたいです。
本線から加太線へと分岐する紀ノ川駅の駅名標です。あり合わせのフォントを使ってパソコンから打ち出したような文字の駅名標が増える中、こうした毛筆体を見ると心が和みます。

南海加太線2200系

2200系加太線は紀ノ川から加太までの9.6キロを結ぶ単線のローカル線です。2両編成の電車が住宅地と工場の煙突を眺めつつゆっくりと小さな駅を辿って行きます。八幡前駅で上下線の列車が交換します。磯ノ浦駅を出てしばらくすると左手に海が開けます。ゆっくり眺める間もなく海と別れ、薄が揺れる平地を走って終点の加太です。乗り場は千鳥のような配置で駅本屋側に1番線、少し離れて2番線があります。列車は1番線に発着します。段差がある乗り場から改札を抜けて眺める駅舎はやや洋風っぽい造りになっています。まさか開業当初からの姿ではないと思いますがかなり年季が入った姿です。

南海加太線出發反應標識

出發反應標識中松江駅で旧字体の標記を見かけました。他の駅でも歴史の跡がいくつも見つかるかもしれません。
加太には神功皇后の三韓征伐に縁がある淡嶋神社や日本軍用地だった友ヶ島など、鉄道以外の歴史に関しても面白いものが数々残っています。名産は鯛だとか。再訪の価値がありそうです。

投稿者 うえの : 2006年12月22日 20:00

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コメント

たぐちひろきさん、おはようございます。
結構なサイトをご紹介くださりありがとうございます。
加太線は昭和の終わりごろまで凸型電機が牽く貨物列車も走っていたそうで、調べていくと面白いことがたくさん詰まっていそうな路線ですね。

投稿者 うえの : 2006年12月26日 08:27

実は加太線、紀ノ川〜東松江間は新線でして、旧線は
和歌山市からダイレクトに東松江に向かっていました。
旧線廃止から40年以上経過したので廃線跡は徐々に
姿を消していますが、紀ノ川を渡る鉄橋は今も歩行者
専用橋として現存しています(うち橋脚1本が台風被
害で傾いたままになっています)

http://www.wsk.or.jp/work/d/kamei/03.html

投稿者 たぐちひろき : 2006年12月25日 23:17

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