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2006年03月17日

【列車】特急雷鳥

関西と北陸を結ぶ特急雷鳥。485系が引退して68x系に編成が統一されるとこの愛称は消滅するとされています。2006年をめどとするそうなので今年中にはなくなるのでしょう。かわりに使われるのがサンダーバードという名前です。
この愛称統一ははっきり言って馬鹿化た行為なのではないか。北陸または関西のどこにサンダーバードという名称の由来があるのでしょうか。まさか雷鳥=雷の鳥ということでサンダー+バードという安易な思い込みがあるのではなかろうか。横文字にすればどことなく格好良い感じもするし。
日本でサンダーバードといえば英国が1960年代に作った人形劇のドラマを思い浮かべる人が多い。国際救助隊という私的な組織が高度な航空機などを用いて救難活動に携わる物語です。そういえば北陸特急のサンダーバードが登場した時に宣伝の一環としてこの国際救助隊が使われたし宣伝のビラでは隊員のスコットが温泉につかっている写真も出ていました。悪乗りしすぎですって。ところでこのサンダーバードは欧米ではそれほど一般化した単語ではなく辞書の見出し語としては大きい辞書を引かないと載っていないことが多いくらいです。言葉の意味は『北米インディアンの神話に出てくる鳥で、大きい鷲に似ている。雷鳴や雨を呼ぶことが出来る(ランダムハウス大辞典)』らしい。つまりは実在しない鳥ですから立山連峰にいるライチョウとは全然関係がない。ライチョウは英語でptarmiganという。Thunderbirdとは言わない。
どうしても雷鳥の愛称をなくすのですかね。サンダーバードと比べてそんなに雷鳥という言葉は格好悪いですか。横文字偏重は怪しからんと思いますが、それに徹するならせめて西日本のお偉い方々は辞書くらい引いて下さい。思いつきで作った語呂合わせ的な和製英語名の列車が走るなんて、とても情けない。
以下、国鉄時代〜民営化初期に撮影した雷鳥六変化。

雷鳥号(1)スカートが交流60Hz区間用に塗り分けされているボンネット型の編成写真。以前のエントリーで既出。

雷鳥号(2)ボンネット型式の100番台。

雷鳥号(3)月光型同様の貫通扉を持つ200番台。

雷鳥号(4)貫通扉をなくした300番台。

雷鳥号(5)本州〜北海道〜本州へと転々とした1500番台。

雷鳥号(6)583系の雷鳥。民営化後もしばらく活躍。

投稿者 うえの : 2006年03月17日 10:32

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