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2005年11月21日

【京都】陸軍専用鉄道の鉄橋跡を残せ

何らかの理由で廃止となった鉄道の軌道跡を探訪する人が結構いらっしゃいます。故・宮脇俊三氏など鉄道が中心の紀行作家の中にはこうした「廃線跡」を巡る本を書いている人も多いです。
通常、廃線跡というと赤字がかさんで廃止となってしまった国鉄のローカル線や中小私鉄の路線が思い浮かびますが、今日付け(11/21)の京都新聞オンライン版にはちょっと珍しい廃線跡(正確には遺構ですが)の話題が掲載されています。それは軍用線の廃線跡でちょっと危機的状況にあるようです。
以下に抄録しますので、それがどのような廃線跡かご覧になってみて下さい。

鉄橋跡をできるだけ現地保存で
市民団体が精華町に要望書提出

京都府精華町の菱田−下狛間にかかる旧陸軍専用鉄道の鉄橋跡を「できるだけ現地保存してほしい」と、市民団体「戦争遺跡に平和を学ぶ京都の会」などが21日、同町に要望書を提出した。鉄橋下を流れる煤谷(すすたに)川の河川改修工事に伴い、撤去の可能性が高いためで、同会は「郷土の歴史を認識してもらえる貴重な資料」としている。
この鉄道は、現在の片町線から同町西部に広がる旧陸軍の祝園(ほうその)弾薬庫(現在の陸上自衛隊祝園弾薬支処)への引き込み線で、1940年に完成。鉄道で運ばれた火薬は弾薬庫で弾筒に詰められたり、できあがった弾薬が戦地に送られた。
鉄道の名残として残る鉄橋跡は長さ約16メートル、幅1メートル。上部には数本の枕木が残っている。英国製とみられる橋げたには「明治43年12月製造」との銘板が残り、別の場所で使われていたものが移設された、とされる。
同会の足立恭子代表らメンバー5人はこの日、現地で鉄橋跡を視察後、町役場で青木透総務部長に要望書を手渡した。
河川改修工事はの事業で、同会は22日にも府教委に保存の要望書を提出する予定。

投稿者 うえの : 2005年11月21日 22:51

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