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2005年08月09日

【18きっぷ】三木鉄道を訪ねて

8月9日(火)、晴れ

三木鉄道に乗ってみようと思う。
兵庫県三木市は京都から比較的近いところにある。ローカル線とはいえ、時刻表で調べてみると三木鉄道は意外に本数が多い。よって朝早く目が覚めていたのに家を出たのはお昼近くになってからでした。
新快速電車で一気に加古川に到着。しばらく来ないうちに加古川駅は高架の立派な駅になっていて吃驚しました。ここから三木鉄道の乗り換え駅となる厄神まで加古川線に乗ります。いったん地上に降りて加古川線乗り場へ行く際、再び改札があります。無人駅で乗った人から運賃を取りはぐれないようにしたのでしょうか。真面目に乗車券を持っている者には煩雑ではあります。
高架の加古川線乗り場へ上がると真新しいクモハ125という電車が一両で発車を待っています。日本海側の小浜線で走っているのと同じ型です。単車ゆえか車内はすでに満席で、車内は窮屈です。客室内に機器を詰め込んでいるためか、明り取りがうまくないようで、暗い車内という印象です。厄神まで立って行き、いよいよ三木鉄道に乗ります。

適当な接続時間が取ってあり、少々体が弱い人でも跨線橋をゆっくり渡って乗り換えが出来ます。静かなエンジンの音がころころと聞こえます。車内は地元客ばかり10人程度がすでに着席して発車を待っています。冷房も良く効いていて快適です。車内も日がよく入って明るい。
切符は発行されません。乗った駅から降りる駅までの運賃を現金で支払います。厄神〜三木間は片道250円です。
発車時刻が来て、気動車は振動もなくゆっくり動き始めます。車そのものと運転士さんの腕が良いのか、加速も滑らかで乗り心地が良いです。エンジン音も低く抑えられており、幹線でも十分に使える優秀な気動車です。

車内を見ると、天井からは風鈴が吊り下げられたり、壁面に手作りの造花が貼ってあったりします。さらになぜかマンガ雑誌が座席の横に置かれています。営業キロが7kmに満たない日本でも屈指の短い鉄道路線であっても道中退屈しないようにとの配慮なのでしょう。
田園風景の中を恙無く走って終点の三木に到着しました。

三木駅の駅名標です。単純明快な表示ですね。

国鉄時代からある駅にはこうした大きい駅名標が見られます。

駅舎内の出札窓口。昔懐かしい風景がまだここには残っています。

国鉄ローカル線の駅舎は大体このような造りです。今ではすっかり建て替えられて西欧的なしつらえになっているところが多いですが、こうした日本風民家的な駅舎は無駄に賑やかな飾りやいわゆる自称芸術作品みたいなものがなく、見ていて心が落ち着きます。
三木駅前をぶらぶら散歩し始めますが、なにしろ暑い。自動車は何台も通りますが、人はほとんど歩いていない。駅前通りを少し歩いたら郵便局がありました。旅行貯金をして時間を少し潰そうと企んだものの、手際よく事務処理が終わって再び炎天下へ逆戻りです。
三木は金物、刃物の町と聞いていましたが、それらしき宣伝の看板や案内などは目立つところにはありません。あとで地図を見てみると、三木駅はどうも賑やかな場所から外れているようです。歩いて10〜15分くらいで神戸電鉄の三木駅へ出られそうなので、炎天下でなければ試していたところです。せっかく来たのだから試すべきですが、熱中症なんかで死んでもつまらない。
同じ車で折り返し、長閑な田園風景をしばし楽しんで厄神に戻りました。所要時間は13分。国鉄時代に比べて駅が4つほど増えていますが、かかる時間は一緒です。本数も大幅に増えて乗りやすくなっています。京阪神からは午後から出かけても日帰り可能なローカル線ですので未乗の方はぜひ一度乗ってみてください。

投稿者 うえの : 2005年08月09日 22:00

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