メイン | 長崎 »

2006年06月29日

スケッチの一日

 今朝は、9時前にチェックアウト。荷物はホテルで預かってもらい、まずは昨日思った場所へ。

 やっぱり、まごころ弁当を持って来れば良かったかなぁ。昨日とは違うけど、殆ど同じだったので止めてしまったのだが…

 なんか、妙にお腹が空く。スーパーの前を通ると、9時開店。
総菜が有ったなぁ。パンもあったなぁ。
 でも、まだ開店までは15分はある…

 少し散歩をしてみよう。北堀町の方は、行き止まり、袋小路の道が多く残っているという。それを見ようか。
 10分ほど進んで、戻って来る。今日は朝から陽射しがきつい。

 で、元のスーパー。さすがに開店早々ではそんなに物は無い。なぜか朝から、コロッケだけは沢山並んでいる。

 野菜サンドが美味しそうに見えたので、それを買って、お城へ。

 朝の散歩の人や通勤途中の人。いろんな人が通って行く。こんな人間ウォチングも面白い。

 さて、昨日からここ、と決めていた所に行くが、思いのほか人通りが多い。

 まだ、そんな中でスケッチブックを広げる勇気も自信もない。
さて、どうするか。堀に住む青鷺に相談しても答えはない。

 この堀川巡りの船と、石垣を描きたいのだが。

石垣 車が通る道の方が、人通りが少ないことに気付いた。その
歩道に座り込んで描くことにする。

 こんな事が出来るのも、ひとりだからね。どこで描こうかと、場所探しも、時間を気にせずかけることも、ひとりだからね。
 時間をありがとう。

 程なく、ひとりのおばさんが声をかけてきた。一度はのぞかれた。まだ殆ど描いてないので良かった。
 なぜか、隣に座り込んで、世間話を数分していく。

 一昨日もそうだったけど、ボーっと景色を見てた声はかけられなかったかもしれない。
 これも今回の旅での発見。

59.jpg 63.jpg
 場所を変えて、お昼までの3枚。


サラダ ランチスパ

 今日のお昼は、と、昨日のびいどろの前に行くと、予約で満席といった彼女が私の事を覚えていて、昨日は済みませんでした。でも、また来てくれたんですね。とカウンターに案内してくれた。

島根物産館
 城前の島根物産館に行って、おみやげを物色。あごだし。トビウオの出汁らしい。これだ。と買う。

 またお城に戻って、スケッチ。上手くはいかないのだが、それなりに楽しい時間。

 こんな旅の仕方も有ったんだなぁ。ゆっくり時間が流れていく。しかし、暑い。日陰は涼しい。
 毎日、傘マークの天気予報だったのに、帽子が大活躍。

 帰りの飛行機は18時25分。まだまだ時間が有る。
3時にまた、あの珈琲館に行く。今日は2階の席。やっぱり、フランスパンのピザトーストが食べたい。

ピザトースト 出て来たピザトーストは3切れもあり、大ボリューム。美味しい。やっぱり頼んで良かった。

 一つだけ、残念なのは、この熱々のピザトーストとコーヒーが同時に出て来たしまった。

 別々にしてもらえば良かった。ここのコーヒーの美味しさがちゃんと味わえなかった。

 駅に向かうのも、また徒歩。ホテルに預けた荷物を受け取って、歩き出すが、やっぱり荷物は重い。

松江大橋 歩きながら、気に入ったところで、スケッチ。夫からはバスの時刻表が送られてきたので、17時20分のバスに乗ることとすす。といっても、飛行機に合わせての運行だから、これに乗らなければならない。

 駅に着いたが、まだ時間が有るので、アンデルセンでお茶。

 今回の旅は滞在型だったせいか、毎日1万歩以上歩いているのに、疲労感が全くない。
 
 自分の足の向くまま、気の向くままっていうのが疲れないのか、それとも念願の松江だからか。不思議だ。

 前回の帯広は乗っているだけなのに、妙に疲れた。疲労困憊だった。

 帰りの機材も変更になったので、クラスjを申し込むと、窓側の席が空いていた。

 日に焼けた顔が暑いのでタオルで冷やしていたら、具合が悪いのかと思われてしまった。

 いや、日焼けです。と言うと、ヒヤロンをくれた、なんと親切なCAさんでしょう。

 今回の旅は心身は元気を取り戻した。やっぱり、旅に出掛けて良かった。

 久々のひとり旅を堪能した。選んだ町も良かった。
近くの玉造温泉にも、宍道湖の近くにも行かなかったが、旅をした、と言う充実感が残っている。

 いつもは写真だけの旅だが、スケッチをするという目標ではまた違った景色が見えてくることがわかった。

 また、いつかこんな旅をしたい。

 10時過ぎに帰宅をしたが、どこも疲れていない。心も身体もリフレッシュしたようだ。

 まるで、一日家にいたように、夫の夕食を作った。疲れていない、元気な自分が不思議だぁ。(完)

banner_04.gif励ましのワンクリックお願いします

2006年06月28日

再び 船に

 今度は、大手前から乗船。どこまで行きますか。と聞かれるが、行き先は別に決めていない。が、やっぱりそろそろコーヒータイム。
 あのカラコロ広場の珈琲館が気になっている。

 今度の船頭さんは男性。お客さんは3人。亀が並んで甲羅干し。天気の良い日は沢山出てくるという。

亀の甲羅干し
 ぼけているのが残念、可愛く並んでいたのです。

 内堀から外堀に出ると、さっきの塩見縄手の所に出てくるが、説明する事が違う。船頭さんに寄って違うの。

 ふれあい広場のそばを直進して、ここからは未踏の地。さっきより、みどりが鮮やかで、亀も沢山いる。

 船頭さんが変わっても、歌を歌うのである。屋根を下げたのは、こっちは一度だけ。

 カラコロ広場で降りたのは私だけ。みんな一周するんだ。

 降りたら、また乗り換えしますか。と聞かれた。あと半周したい。でも、コーヒーも飲みたい。というと、船は5時までだから、4時半にはここに戻って見てください。と言う。後、30分だ。

珈琲館 階段を上がった先が珈琲館。蔦の絡まる館。雰囲気はいい。自家製焙煎だし。

 ブレンド420円。美味しい。久しぶりに珈琲の木以外で美味しい珈琲に出会った。
 温度も濃さも私好み。満足満足。

 出るときに見たら、入り口にブレンドとストレートコーヒーは焙煎の仕方が違うと書いてある。
 熱風焙煎と直火焙煎。ブレンドが熱風焙煎だったかな。とにかく、明日また来よう。フランスパンのピザトーストも気になるし。

 そして、4時20分に再び乗り場に。
どっちにしますか。と聞かれ大手前とも思ったが、どちらでも来た方で良いです。と。

 ふれあい行きが来たので乗る。

 このルートは午前中に乗ったのだが、今度の船頭さんは全然違う説明。歴史的、松江の財政。なかなか学問的。やっぱり、いろんな船頭さんのお話を聞きたくなった。

 ふれあいでは今度は、乗り換え。5分も待つと船は出る。これが、今日の最終らしい。

 最初はひとりかと思っていたら、後から4人の男女がやって来た。少し、赤ら顔。

 へるんビールを飲んできたそうだ。1時間ぐらい前に、カラコロ広場から乗って、ビールを飲んで、またカラコロ広場に帰るという。そうか、そう言う手が有ったか。

 私はもう遅い。もう少し早く気付けば、赤い顔を民衆にさらさずに、密かにビールが飲めたかもしれない。

 カラコロ広場ではみんなが降りた。船頭さんは、本当に降りるんですか。一緒に行きましょうよ。とひとり寂しく戻っていった。

カラコロ工房 びいどろ

 さて、今夜は何を食べようか。さっき行ったカラコロ工房の「びいどろ」に行ってみようか。パスタだし。と行くが、今日は予約で満席だという。残念。

 ここは、旧日本銀行の松江支店。横浜でも重厚な作りの銀行が取り壊されずに再利用されている。

古き良き建物 この町には古き良き建物が沢山残されている。

 このびいどろは、昔の店の部分。この建物の中にはアクセサリーやパッチワーク、風呂敷の使い方などの体験ができるところが沢山あるらしいが、どこも要予約になっている。

西洋軒
 さて、どこにしよう。川向こうに「西洋軒」がある。昭和7年創業だと言う。

51.jpg 1階はカウンターのみ。入ると、ここもだれもいない。昨日も今日もだれもいない店でご飯かなぁ。
2階からは賑やかな声が聞こえてくる。貸切らしい。
 オムライスと3日煮込んだタンシチューがウリらしい。セット物もある。

 悩んで、カニコロッケとタンシチューのセットにした。スープとライスが付いてくる。普通はライスかパンを選ぶ。って所だろうが、この店はライスだけのようだ。

クリームスープ 程なくスープが出される。親子連れのお客とアベック、そして女性の二人客が入って来ると、なんと無くカウンターは一杯になって来た。

カニコロとタンシチュー カニコロッケの衣が何ともいい感じのサクサク感。タンシチューは一口では少し大きい大きさなので、ナイフで切ろうとするが、あまりよく切れなかった。それが、口の中に入れひと噛み、ふた噛みすると、ふんわりと溶けるように口に広がる。柔らかい、味がしみ出る、よく煮込まれている。旨い。

 
 昨日も今日も最初に入った時に店には、客がいない。昨日は最後までひとりだったが。
 何年か前の私だったら、ひとりでレストランに入るのは相当の勇気が必要だったが、今回の旅はそれをあまり感じない。
 ひとりで食べる楽しみ方を知ったのか、それともひとり客が多くなったからか。

 松江城はライトアップされていた。

 今日もコンビニでビールを買って帰る。

 川沿いにあるこの建物、ゴミステーションかと思って、のぞいてみた。
 違いました。電柱は無いから、その変電器かな。ちゃんと隠してあるところが、良いね。

松江大橋

 こんな風景もスケッチしてみました。

banner_04.gif 励ましのワンクリックお願いします


松江城 天守閣

武家屋敷 武家屋敷は外から見学する。なかなか珍しい。
今までだれもいなかったのに、ここでバスツアーの人たちに遭遇。バス3台分だから大変。一番後ろについて、案内を盗み聞き。

 しかし、嵐の様に去ってしまった。またもや静寂な一時。

井戸外 井戸内

 昔の人は考えてました。台所の前に有る井戸から、瓶に水を汲む。その水が外からも台所からも使えるように、半分出ているのだ。凄いなぁ。ちょっと暗くて見にくかったなぁ。残念。

 松江城に行くには。進むか戻るか。へるんの小径なるものがあるから、そこから行こう。と少し来た道を戻る。

塩見縄手 塩見縄手

 くぐり松をくぐって歩く。このあたりは電柱もなく、映画やテレビのロケでも頻繁に使われるらしい。

堀川の船
 さっきの船頭さんは先日は花嫁を乗せての撮影だったとか。

 
天守閣 城内で森林浴をしながら歩く。松江城の天守閣はなかなか立派。天守閣の階段を登るたびに思うのは、昔の人は小さかったのに、この階段、大変だったろうなぁ。と。

天守閣からの眺め 天守閣からの眺め

 どこの城に行っても天守閣からの眺めは大好き。ここは宍道湖、大山と眺められて、景色もいい。

 ちょっとガスがかかっているが、それなりによく見える。堀川巡り船のオレンジの屋根が松林の中で映えている。風情だねぇ。

天守閣 犬山城の天守閣も風通しが良くて、だれもいないときは寝転がったりしたが、ここはさすがにだれもいなくなる時はない。
広さは犬山城の3倍くらいは有るだろうか。

 蒸し暑くて、気温も上がっているのだが、ここの風は心地よい。400年も前の武将はここで何を思ったのだろうか。

 社会見学の学生達は何を思うのであろうか。

郷土館 郷土館で「伝えておきたい 昭和の暮らし」を無料でやっているので、見に行く。来年の3月11日まで。

 郷土館というのは、洋館なのね。お城の中に有るのだが、妙にマッチしている。

 ここは、ひとり、ふたりの見学者。戦争中の道具や、家庭の生活道具、写真などが展示されている。

 編み機や鉄製の扇風機。どこに有ったのか。でも、昭和という64年は凄い変動。戦前の良き物も全て捨ててしまった日本はどこへ行こうとしていたのだろうか。

 今の世の中を想像していたのだろうか。何もなくても幸せな時代も有っただろうなぁ。と小さなちゃぶ台をみて思った。

banner_04.gif 励ましのワンクリックお願いします


念願の小泉八雲

 地ビール館から7分ほど歩いて、小泉八雲記念館へ。共通券920円。

小泉八雲記念館
 松江城、小泉八雲記念館、武家屋敷。3カ所で1150円。共通券は2割引って事。

小泉八雲旧居 小泉八雲旧居

 隣の小泉八雲旧居は別。ここは個人の持ち物だという。350円。
 
 記念館では八雲の生活ぶりがあり、婦人との手紙のやり取り。カタカナなのだが、上手く書いてる。

 八雲が松江に住んだのは、たったの1年半ぐらい。なのに何で松江でこんなに。

 横浜で入国して、松江、熊本、神戸、東京と移転しているのだが、八雲といえば松江。ご本人も大層気にいていたらしい。

 カラコロ広場も、当時の松江大橋を下駄で歩く音。この音を八雲が大好きだったといい、カラコロと呼ぶようになったとか。

 人柄もこの地で合ったのでしょう。着物や浴衣、キセル。日本の物を使いこなしている。

 私は中学の頃、この小泉八雲のことを知ってから、この地に来たくて仕方なかった。
 まさか、そんなに短い間の滞在とは忘れていたのか、知らなかったのか。享年も54歳。41歳で日本に来て、わずか13年の間に、これまで日本に馴染んだのは、何だったのだろう。
 
 異国の地に来て、働く場所も契約違いで働けず。どんなに心細かったでしょう。
 あの、トランクを持って歩く後ろ姿の写真は哀愁が漂っている。

 共通券を買うときに、何度も何度も、全部を見学するのには最低でも1時間半は必要ですが、お時間は大丈夫ですか。と聞かれる。

 確かに、バスツアーで来たらとても無理だろう。
お昼を挟んで、最後の松江城を出たのは3時半ぐらいだったらか、3時間は掛けて廻った。と言う事。

 記念館も旧居も他のお客さんはいず、ゆっくりゆっくり見ることが出来た。

出雲そば 出雲そば

 近くに八雲という、出雲そばの店が有る。庭がきれいなので、思わずフラフラと入ったが、さっきの船頭さんも、ここは美味しい。といってたなぁ。

 ここでお昼としよう。

割子そば 割子そば

 普通の割子そば 690円。割子そばは普通よりつゆが辛くて、少しだけ掛けて食べるという。

そば湯 今日は要求はしなかったが、そば湯が出て来た。以前に出雲で食べたときと同じに、湯飲みで。

「そば湯です、ご存じですか」と置かれたので、やっぱりここにはそば湯文化は無いのだろうか。そば湯を要求されることが多いので、出すようになったのかと、自分で納得。

ランキングに参加しています。ワンクリックお願いします
banner_04.gif

堀川めぐりだ

堀川めぐり 私は悩んで、堀川めぐり、1日券1200円にした。バスも便利かもしれないが、15分間隔だと、歩いて次に行けてしまう。待つなら歩く方がいい私には不向きと判断したのだ。

 10時半にカラコロ広場から乗船。これがまた、不思議なもの。

 船は2系統有って、ふれあい広場発着と大手前発着。ここカラコロ広場は途中駅で、両方の船が来るが、ふれあい発着は大手前大手前にはいかず、逆もそう。

 これに乗って、市内観光というが、実際には1周して元の乗り場に戻るパターンが多いようだ。

 私の様にカラコロ広場から乗るときは、どちらに乗りたいか申告をする。
 またここに帰りたいときは、どちらに乗っても、着場で乗り換えて戻って来ることになる。

 それぞれの発着所から乗った場合は、そのまま一周できるのだ。
 最初に乗るときにその説明を1度受けたのだが、私の少ない脳みそでは1度では理解できず、おじさんに2度も確認をしてしまった。

 おじさんは、ここが途中って分かり切って話しているのだが、私はまさかそんな事とは思っていないで、なんで?ってね。

 それで、私はふれあい広場行きが最初に来たので乗った。そして、小泉八雲の記念館に行こうと、瞬時に決めたのだった。って、凄いけど、最初に大手前行きが来たら、松江城から廻るって事。そんなに変わりは無いのだった。

船頭さん 船頭さんは女性だった。お客は私ひとり。平日だしね。

 女性の船頭さんは11人で、今日は4人が勤務していて、その4人のひとりにあったったわけですよ。と。

 堀川の橋の16カ所をくぐるそうで。橋に寄っては、橋脚が低くて、船の屋根を低く倒してくぐる。なかなかよく考えている。

船の屋根 低くなった船の屋根


川の畔にはあじさい 川の畔にはあじさいが満開。船頭さん達が管理している所もあって、毎月草むしりや、手入れをしているという。気持ちよく船から見ることが出来る。

 去年の3月の千葉の佐原でも乗ったと言うと、時間はどのくらい?船の大きさは?モーターで走らせる?。とか、興味津々の様だった。

 ここの船は平成9年に始まったそうで、いろいろ研究をしているらしい。

塩見縄手 川から眺める塩見縄手の風景は時代をスリップしたようだった。のどかだなぁ。

 
 船頭に寄って説明も歌も違うので、1日券だから何回も乗ってね。といわれて、ふれあい広場につきました。
 これで、私は堀川を半周したことになる。

へるんビール 降りたところに、地ビールのへるんビールがある。はず。ところが見つからない。

 へそ曲がりな私は、降りて普通に右へ歩けば、そこが地ビール館なのに、わざわざ左へ歩いたのだ。

 しかし、何の案内もない。やぱり右へ行くのが当たり前と考えられているのだろうか。

 地ビールと聞けば、黙っていられないのだが、350ミリで550円。
 缶でも530円。時間はまだ昼前、そしてひとり。高いなぁ。

 昼の酒は利くんだよなぁ。顔は人より赤くなる私。こんな時二人なら、半分で味見。って事も可能だが…

 止めました。やっぱり高い。

 後から乗った、船頭さんも言ってました。地ビールだから私も勧めたいけど、何しろ高いよね。と。

松江散策 周遊バスか

 7時に起きて、まごころ弁当をエレベーター前に取りに行く。
部屋数分有るのだろうか。
 外を見ると、霧雨だろうか。考えてまた寝てしまった。

朝食 起きたら9時。曇りだ。お弁当を食べてたり支度をしていると10時を過ぎてしまった。

 今日のチェックアウトでは無いから、慌てることはない。と思っていたら、ノックもなしで、鍵の音。振り返ると、掃除に来たらしい。
 向こうも、びっくりしてドアを閉めた。

 いないとしてもノックをするのが普通じゃないか。などと思いながら支度続行し、出発。

 帽子がいる。

 松江は市内観光をするバスは無いのだが、市内を周遊するバスが2系統走っている。
 
 まつえウォーカーとぐるっと松江レイクライン。共にバス。
ウォーカーは1回150円(5月までは100円だった)1日券400円(5月までは300円だった)
レイクラインは1回が200円で1日券が500円。

 それぞれに1日券で、施設の割引がされる。団体の値段で入れる場合が多い。

 たたし、まつえウォーカーは車内では買えず、駅か、一畑の営業所、αホテルのフロントとなっている。

 このバスの方が右回り左回りと路線があり、時間的にも有意義なのに、チケットを買う不便さが有るかなぁ。

松江レイクライン レイクラインは、島根美術館や、夕焼け時刻には夕景ポイントまで走るので、良いのだが、一方通行。

 帯に短し襷に長し。自分がどこを見学したいかで、決めるしかない。

 そのほかにも、出雲と松江を回るなら、松江出雲自由自在 パーフェクトチケット、これは一畑電車、一畑バス、松江市営バスに2日間乗り放題でウォーカーのレイクラインにも乗れる。これで2500円。

2006年06月27日

蒸し寿司

 ひと休みしてから、散歩をかねて夕食へ。3軒先がコンビニ。お酒も置いてある。5分も歩けばスーパーもある。総菜も充実しているようだ。
 
 松江城までも歩いて10分もかからない。さらっと、廻って30分ぐらいだろうか。
 今日は松江の名物になっている「蒸し寿司」と決めていた。

浪花寿司 浪花寿司。ガラガラと開けると、店はだれもいない。6時だし、平日だし。
 前の私だったら、慌てて閉めてしまったかも。

 一瞬の間があって、奥から「いらしゃーいませ」と出てくる。
「ひとりですけど、いいですか」といつかからこんな風に聞くようになったかなぁ。と心の声がした。

 「どうぞどうぞ」とテーブルに座る。

蒸し寿司のセット 蒸し寿司のセット。茶碗蒸しが付くのだ。ホテルで割引券をもらっていたので出すと、この店では100円引きになる。

 蒸し寿司は当然蒸してあるので、暑い。食べ終わったら汗びしょり。

 食べ終わってもだれも来なかった。お代を払うときに、ついつい話し込んでしまう。6年前に来たかったけど、これなかった話し。

 いつからこんな風に店の人と話せるようになったのだろう。これがおばちゃん現象なのか。

 お店の人の話では、本来この蒸し寿司は冬場限定。5年ぐらい前まではそうだったと言う。
 ところが、なぜかいつの間にか全国から食べに来る方が増えて、いつの間にか通年商品になったと言う。

 雑誌にも知らないうちどんどん載って。それを持ったお客さんが来るんですよね。
 それまでは雑誌に依頼していたのに、どうしたものか。

 いろいろ載るようになって、後から報告が来る場合有るという。

 掲載されているという、雑誌を買いに行ったり。と。自分では知らない世界で、蒸し寿司が動いたらしい。

 この蒸し寿司は4代前のおばちゃんが、冬に売れるお鮨は無いかと研究して開発したという。

 当時、酢飯は夏物で、冬になるとお客さんがばったり来なくなったという。それで、どうにかしたいと、試行錯誤を繰り返して発売したという。
 当時の箱は塗り物で注文して作ってもらった立派なものだったという。

 今の盛況ぶりを、天国から喜んで見ているでしょうね。

と、だれもいないので、話し込んでしまった。

 確かに蒸すわけだから、酢飯のままなら、鼻につーんと来ることでしょう。
 配合がミソらしい。

 コンビニでビールを買って変える。晴れたけど、雲が多くて、夕焼けは望めない。

やっぱり安来だ

 出雲空港の路面は濡れていたが、雨は止んでいる。風が強い。
さて、これからどうするか。

 切符 安来に行くには電車で400円。今行けば、後の時間は全て松江で過ごせる。
 途中で、駅まで来るのも面倒だし、もし、雨が降ればますます嫌になるだろう。今日は、風は有るけど、雨もないし、空は明るい。

 
時刻 時刻表を見ると、11時39分に電車がある。あと1時間。
まずは、駅前の観光協会でパンフゲット。食べ物、乗り物。いろいろ揃っている。

 やっぱり安来だ。まずは腹ごしらえ。と、おにぎり屋を探すがない。まだ、ここらにはおにぎりブームは来てないのかなぁ。

 駅弁をのぞくが、なんだか食べたいと思うものが無い。

 ロッカーに荷物を預けて、本格的に探す。スーパーにも行くが、おにぎりがない。

 仕方ないので、サンドイッチを買うことに。でも、本心は仕方ないと思って無いかもしれない。久々のパン。ハレの日ハレの日。多少の糖分は許されて。って気持ち。

 ホームのベンチでランチ。食べ終わるまで、だれも来なかったのは凄いなぁ。

安来駅 安来までは20分ほど。天気は晴れ。ガイドブックには駅から歩いて10分。と書いて有ったが、駅前の観光案内へ入ってみる。


安来観光案内 どこへ行かれるのですか。「和鋼博物館へと思っているんですけど」「それでしたら、そのイエローバスで」「あっ、出ちゃいましたね」「歩いて行けますよね。」「ええ、10分ほどですが、歩かれますかぁ」と、あんたあそこまで歩くかいな。って顔で見られてしまった。が、道を詳しく案内してくれた。

和鋼博物館 ゆっくり歩いて、いろんな物を見ながら歩いて12分。
入場券を券売機で買う。300円。受付は無いのでそのまま入る。

 あじさい
 余りに強烈な色のあじさいなのでパチリ

 中に入ってもだれもいない。玉鋼のビデオを何度も見たり、模型もみて、日立製作所も見て、日本刀の特別展示を見ても、だれも入って来なかった。

 入り口のショップで、包丁や砥石を見ていたら、やっと数名の団体さんがやって来た。
 
 中から見ても外の気温は上がった様に見える。暑そうだ。

安来の町1 安来の町2

 来た道と違う方向から駅へ帰る。町を見学しながら歩いていく。古い家が並んでいる。黒い瓦に格子戸。心和む風景。
ふと、時計を見る。ありゃぁ、13時55分の電車には乗れないかなぁ。

 ギリギリか。急いでいけば乗れないこともない。でも、この町ももっと見たいし。と駅に着いたのは14時。次の電車は14時47分。

 よーし、絵を描こう。と駅前の公園に行く。

公園からの風景
 しばし、描いていると、散歩途中のおばあちゃんが寄って来て。

 散歩の途中で毎日ここでひと休みしていくのだという。天気の話しとか、絵の話し、どこから来たの、どこに泊まるの。近くにも温泉が有るよ。と世間話。

 博物館まで歩いた。と言うと、驚かれた。15分ぐらい何でも無いですよ。と言うと、都会の人の方が歩くんだね。と。

 話の途中だったが、タイムアップ。この47分に乗れないと次は1時間半後。

 慌てて片づけて駅に戻る。

 松江駅からホテルまではバスで5,6分と有るが、さっきの観光案内で松江大橋までは徒歩10分だという。今日のお宿の松江シティホテルは大橋からすぐだという。

城下町を見ながら歩くこととする。
 町屋造りの家が並んでいる。こういう風景って心が癒される。安来も松江もいいなぁ。

 程なく、松江大橋。シティホテルはすぐそばのはずだが見つからない。

ホテル入り口 別館にはフロントが無く、本館でチェックインと有るが、看板は見つかったけど、どこが入り口?と歩いていくと、川に出てしまう。

舟乗り場 ここがカラコロ広場か。おっ舟乗り場。近いんだぁ。

と、右へ右へと廻って、振り出しに戻るが…

 別館より本館の方が手前に有ったのだ。先の古めかしい薬屋に目を引かれているうちに、通り越していたのだ。

 よくよく見ると、確かに入り口と書いてあるが、そこにはビルはない。気付かないはずだ。
 駐車場の様な通路を通り越した先にフロント。

 別館にはフロントが無いので、チェックアウトするまで、キーはお持ちくださいという。

 別館は一軒店を挟んだ隣だが、入り口に看板が無ければ、そこがホテルとは思えない。

ホテル エレベーターを昇る。禁煙フロア。セミダブルのベッドにカウンター型のテーブル。空っぽの冷蔵庫。そして、テレビにズボンプレッサー。やっぱり、ビジネスマンが多いのかなぁ。

竹が…

 飛行機は5分遅れで、ドアが閉まったのだが、この時間は滑走路が混んでいる。カルガモ状態の飛行機群。滑走路まで10分程路上を走り、その上で、順番待ちは15分だという。

 クラスJの席は、機材が変わって、この席が有ることを知らない人が多いのだろうか、空席が目立つ。1/3ぐらいだろうか。もったいないなぁ。と思ってしまう。

 ドアが閉まってから30分後にテイクオフ。揺れました。
その上、どうしたことか出雲空港でも上空待機。10分待ち。混んでいるような空港じゃないのに。なんで。

 結局、席に着いてから降りるまで2時間。長かった。
なんで、飛行機の中には機内販売が無いのかとつくづく思うのである。

 時計やバックより、お弁当を売っておくれ〜。お腹が減りました。

 6年前は、サンライズ出雲で来たので、この空港は初めて。周りはサラリーマンが多い。

シャトルバス 松江市内までのシャトルバスも、サラリーマンばかり。なんか会議でも有るのか。松江駅まで1000円、所要時間は25分だという。

 時刻表は無く、飛行機の到着に合わせて運行と書いて有った。
チケットを自動販売機で買うのだが、五千円札が入らない。表に、裏に。なんで。

 なんと1000円札専用機だった。 隣にちゃんと両替機が有るじゃないか。まったくぅ。

 山陰道を通って、松江駅に。その沿道の風景が気になった。雑木林や広葉樹の木々の間から、凄い勢いで竹が生えている。見た感じでは若い。

 日本の山が竹に被われていく。って話を聞いたばかりだったから、その姿が、恐ろしいほどだった。

 ここには竹は無かっただろう、って所にも竹、竹。竹の子を掘らなかったり、竹山まで手が回らないの現状の結果だという。
 本当に、数年後にはここは竹林になってしまいそうだ。

旅立ちは27日

 今日も雨だ。5時に起きたときは雨がジャカジャカ。荷物に入れた、折りたたみの傘の種類を大きい方に変えた。
 松江の天気予報も3日間雨マークが出ている。梅雨だから仕方ない。

 しかし、出掛ける頃には霧雨が少しだけ。傘は要らない。
松江、小泉八雲、松江城、堀川巡り。そして、安来の鉱物博物館見学。これだけしか考えていない。後は天気次第かな。とりあえず、帽子は持って行こう。

 夫が、バースデー切符だから、わかってはいると思うけど、
自動チェックインは出来ないよ。カウンターでね。誕生日がわかる物も忘れないでね。と言う。持った持った、免許証。

 
 平日の朝。久しぶりの通勤電車。この前の北海道の時より出発は遅いけど、飛行機の種類が変更になって、クラスJの席が有るのに変わったというので、その席ゲットするために、この前より1本早いので行くが、これが妙に混んでる。

 乗りたくない。と1本見送るが、次のはそんなに混んでいない。乗り換えやダイヤの都合で、乗客の数って違うのか。さっきは殺人的に混んでいたのに。
 そうか、京急の場合って、品川止まりや高砂。都営線に直通の方が混むのかぁ。とひとり納得。

 羽田では、カウンター、カウンター。混んでいるなぁ。空いてるカウンターは無いか。と前を見ると、空いてるじゃない。
JALカードを出すと、「お客様はウェブチェックインはお済みですか」と聞かれる。「いいえ、何も」「そうですか、ここはお荷物を預かるカウンターですから、チェックインがお済みでないと…」

「チケットはお持ちですか?」「それでしたら、左手奥の30番カウンターで発券してください」と言われ。
 おほほ、ここは荷物だったかだぁ。アホだね

 と、言われた所に来て、アホで間抜けで、思いこみや思い違いが激しい私は、またまた、変な事を考える。

 ここはチケットを買う所じゃない。

私はチケットは手にしてはいないけど、買ってるんだよね。どうして、ここ?

 そうじゃないよ。きっと、違う違う。と私は搭乗手続き。と書いてある、カウンターに並ぶ。

 並ぶが、そこで「まだチケットの発行をされていない方は、お申し出ください」と言う。

それは私のこと?

 申し出ると、やっぱり30番カウンターで発券してください。と言うのだ。やっぱりあそこなのかぁ。と戻る。

 そこで、並んでいると「チケットの予約済みの方はお申し出ください」

「ハイハイ」

 すると、カウンターとは違う所の発券機に私のJALカードは差し込まれた。

 免許証も見せて無事。機材が変わった事を聞いて、そうだと思い出して、クラスJはまだ空いていますか。
 「通路側なら」と言われて即座にOK。ひとりの時って、通路側の方が、トイレに行くのも、出るにも楽。

 このクラスjの席料1000円が高いか安いか、便利か快適か。それは人それぞれだろう。

 スーパーシートと違って、お弁当が出る訳じゃないし。
ただ、席が広いのと、飲み物と一緒にお菓子が付いてくるだけ。それも、小さなおせんべいとかクッキーとか。
 新聞も読ませてくれるか。
 でも、クラスjに乗りたいのはなぜだろう。

 余裕の時間で来たはずなのに、こんなそんなで、もう搭乗最終案内。90番のバス乗り場に急ぐ私であった。

松江ひとり旅はプレゼント

 久しぶりのひとり旅。誕生日プレゼントに飛行機代と宿泊代を夫からもらった。
 
 ちょっと焦燥の毎日を送っていたときに、旅にでも行ってくれば。バースデー切符だって有るし。といわれた。

 そうだ、18切符の季節になったら、自分探しの旅に出たい。と思っていたっけ。

 どこに行くかは、心の中では前々から決まっていたようだ。「松江」2000年、平成12年に行けなかった松江。いや、松江までは行ったのだが、翌日は市内観光。って時に腰痛になりホテルで寝ていた。あの松江にどうしても行きたいとは、常々思っていたのだ。

 バースデー切符の企画はもうJALしかない。出雲にJALが飛んでいて良かった。
 そして、その日から3週間後が出発となった。

 久しぶりのひとり旅。ちゃんと出来るかなぁ。最近はわが家の専用コンダクター夫に任せっきりで、何もしていない。

 切符の手配もホテルの手配も。空港なんてあとを着いて歩くだけ。
 ちと、不安だ。でも、その昔は大勢の仲間を連れ歩いたじゃないか。大丈夫だよ。と心の声。

 飛行機はバースデー切符、宿泊はなんと2泊で9800円で、サービス弁当の朝食付き。バスもトイレも付いて、おまけに部屋の風呂は温泉だという。そんなホテルを探した。

初日
 出雲空港ーシャトルバス(1000円)ー松江市内ーJR安来ー和鋼博物館ー松江ーホテル(松江シティホテル別館)

2日目 松江散策ー堀川巡りー小泉八雲記念館ー小泉八雲旧居ー武家屋敷ー八雲庵(昼食)ー松江城ー堀川巡りーお茶タイムー堀川巡りー夕食(西洋軒)

3日目 松江城ー昼(びーどろ)ー島根物産館ー松江城ーお茶タイムー松江駅ーシャトルバスー出雲空港

 終わって見ればこんな行程のひとり旅。


p.s 今回も長くなってしまいそうだ。どうして、私はさらりとかけないのだろうか。
 また、自己満足な旅日記が出来そうだ。